新着レビュー

こころ優しいヒロインが、悪い相手に執着されるお話ダイスキー!って思って聞いたのですが、相手に邪心なさすぎて、ヒロインの悲愴さマシマシでしたわ。
「ねえ、姫様今どんな気持ち?どんな気持ち?」を煽りでも悪意でもなく純粋に「姫様良かったね!!」って思いながらやっちまえるリプス様怖い。
リプス以外の全人類が不幸というか滅亡した世界で永遠に愛され続けるメリーとかではないバッドエンド。

幼馴染に純愛?もうお迎えするしかありませんでしたね。
それに乃木さんの「姉ちゃん」ボイス好きとしてはかなり前から楽しみにしていました!!

初手からちっちゃいこはくんと指切りを交わすとんでもエモなシチュエーションからスタート。あれ…存在しない記憶が…流れ込んで…
ここ、もうネタバレなんですけど、「ゆーびきった♪」で周りの音が一瞬消えるんですよね。田舎が舞台なので自然の音が凄く臨場感あっていいなーって思ってたらびっくり。約束がもちろんメインなんだけど、こういうところもこだわってて細かいなって思いました…

それから大人になってお互い再会。
今まで「まだ小さいから」と相手にされなかったこはくんがグッと大人の色気で姉ちゃんと距離を詰めていく様子がもう…尊死
良かったねぇ……と微笑ましく楽しませて頂いていたのですが…


後半。
あらすじから何だか不穏な空気を感じ取ってはいましたが的中。
多分一回想いが通じあっちゃって、こはくんのブレーキがぶっ壊れちゃったんだね。もう大暴走。
でも怖い意味ではなくて、あの頃から変わらない小さな頃の「好き」が、大人になってもそのままに激重ヤンデレくんになっちゃった感じです。

過呼吸、脅しとありますが、そこまで激しいものではなかったと思うので、二の足を踏んでいる方も是非体験して欲しい。むしろこはくんの今までの片思いを思うと胸が苦しくなる。


最後のセリフ「先に約束の指輪を俺に嵌めたのは…姉ちゃんのくせに」。
めちゃくちゃ素敵な言葉だと思いました。
彼の想いが先ではなく、この感情そのものがヒロインによって生み出されたものだって事が的確に表現されていると思い…

本当に素敵な作品をありがとうございます。
こはくんは私が一生責任を取って、病めるときも健やかなときもそばにいます。

色素が薄いほうがいいとされる世界で、黒髪黒目のヒロインちゃんは不吉だといわれ、周りからは嫌われている。
という状況なので、自己肯定感は自然と低くなってしまったのでしょう。
よくある、周りの人間による噂を信じて勘違いをし、婚約解消を持ちかけたら実はめちゃくちゃ重い愛を持った彼にわからせられる、というお話です。

ヒロインちゃんは、ルーファスさんの事を恋情よりも人として尊敬の方が強いらしく?
でも、優しい彼のことを勘違いしないように…との事なので、自己肯定感の低さが律していたのかもしれない…。まぁ、想像ではありますが。

ルーファスさんはルーファスさんで、ヒロインちゃんの事が既成事実を作ろうとする程には好きなんですよね…。
ガンガン執着を見せるルーファスさんに、ヒロインちゃんは腕を拘束されながら獣の様な声をあげる程の行為が朝まで…。
なんでもそつなくこなす王子様のような人が見せるドロっとした執着、愛…、こういう彼が好きな人はゾクッとくるかとは思います!

このシリーズが大好きで1~3まで全て持っていますが、総集編の描き下ろしマンガが読みたくて購入しました。結果大満足です!買って損はないと思います。

ゆーくんも美咲も本当に可愛くて、2人のことが大好きでずっと見守っていたいのでこれからも続いて欲しいです!今後、付き合って最初のえっちや結婚後の子作りえっちとかも読めたらいいなと思います。

普段はメリーバッドエンドがあまり好きではなく、本作もハッピーエンドだけ楽しもうと購入しました。しかし、分岐前のお話が良く、ハッピーエンドの内容にも満足したので興味本位でメリバエンドを聞いてみると想像以上にルゥノくんの感情の描写が深く、気づいたら涙が出てました。ただ無理矢理なだけではなく、あの不器用でどこか抜けてるルゥノくんがヒロインへの愛の行き場をどうしたら良いのか悩んだ結果なのかなと考えさせられる、感動的なメリーバッドエンドでした。辛い……。でも辛くなってもハッピーエンド聞けばハッピーなので最高ですね!笑