鞠緒さんのレビュー一覧

甘くて酸っぱくて、ほろ苦くもある恋模樣を描いだシリーズ、Strawberry&Lemonadeもついにラストの4作目。

井伊筋肉さんが演じるダウナー系俳優椎名くんの、スキャンダル回避のためのいわゆる性欲処理係「ピア」
その日で最後となるピアとしての時間を、彼とどう過ごすのか。
そこが作中で分岐していきます。

ピアという名目であれど決して乱暴に扱われる事はなく、その為だけに呼んだわけではないという気遣いや、全編を通してこちらの事をたくさん理解し、記憶してくれているのだという事実が心に響きます。
「最後」と告げたられた事に対して疑問を投げかけるわけでもなく、あるがままの状況を受け容れ選択を迫る椎名くん。

こちらの希望を叶え甘く、激しく身体を重ね合う中で、幾度となく繰り返される「俺が」という言葉に彼自身も気付いていないであろう独占欲が垣間見えたような気がしました。
翌朝部屋を出る間際にポロリと「違う意味の涙だったりして」と洩らした言葉の裏側にある「そんなわけないか」という自嘲めいた心の声が聞こえてきたような気がして、胸がぎゅっと締め付けられるようだったな。

今回ヒロインの行動の意味合いや考え方がわりとフワッとしているので、ヒロイン思考の方は自分の世界観を作り上げ没入しやすいのではないかと思います。
逆に第三者目線だと、今のはどういう想いだろう?と、いろいろ考察するように聴き進めていく楽しみ方も出来るのではないのかなぁ、と。

何事に対しても興味を持てなかった人間が「本当に自分が手に入れたいもの」を見つけた時の行動力って、もうバグレベルだよね。
でもそういう欲しいもののためには手段を選ばない執着男子からでしか得られない栄養素があるんだよなぁ。

もし叶うのであれば、一度は手を離した椎名くんがどんな経緯で自分自身の気持ちへと気付き、行動に移すまでに至ったのかを知れる機会があれば嬉しいなと思います。

ラビメロさんと言えば!なヤンデレシリーズの新作、楽しみにお待ちしておりました!

ヤンデレにもいろいろ種類があれど、この後輩くんはどちらかというと陽タイプ…と言えるのかな?
コミュニケーションは取れるし話も通じる、愛嬌たっぷり甘え上手でおねだり上手。
上辺だけ見ていると、本当にヤンデレ?とすら思えて来てしまう。

だからこそそんな彼が「欲しいモノは我慢せずに手に入れる」というモットーの元、手段を選ばずあらゆる退路を絶ち尽くし、気が付いたら眼の前の自分以外は真っ暗闇のような感覚に陥らせてくれる展開に、ゾクゾクさせられてしまうんだよなぁ。

正直完全に「男」として意識していなかったのだとしても、気合の入った下着を着用していた時点で「万が一」があってもいいという頭ではあったと思うんだ。
これだけ従順に懐かれてしまったら、否が応でも可愛く思えてしまうわけで。
この子にだったら絆されちゃっても…なんて油断に油断を重ね「逃げなきゃキスする」という誘惑に流されてしまった結果が、コレ。

抜かり無く準備されていた手枷口枷を嵌められ、自由をわれた上で甘やかな声音で愛を囁かれ、小さな子をあやすように一つ一つ言い聞かされて。
それでも尚抗えば、その優しい口調からは想像もつかない程の凶悪なまでの快楽を以って捻じ伏せようとしてくるんだけど、追い討ちをかけるように権力さえも振りかざしてくるもんだからもうお手上げ。

あまりにもヘイトを蓄積させすぎた元カレの今後の未来さえ危ぶまれるなコレは…
とか言ってたら、また容赦ない上書きマーキングﾊﾟｰﾘｨが開催されてしまいそうなので黙っておこうね。

可愛らしさでコーティングされた負の感情を心と身体の奥底に根付くまで注ぎ込まれ、細胞から「後輩くんの為の先輩」に染められ創り替えられていく軌跡の物語。

社会的にも抹殺される覚悟でその恐怖と悦びに打ち震えたい、という方に是非とも聴いていただきたい作品です。

マッチングアプリで出会った相手が、まさかの中学時代の元カレ!?
とんでもない偶然もあるもんだと驚きながらも、出会い方がソレなだけに、お互いの目的がわかりきっている為話が早い。


そして、挿入も早い。


ごめん、あまりにも性急すぎて「もう!?」って声出ちゃったよ??

けれど、そこからが長かった。
挿れられたままの状態で耳を舐められ腰を振られ、乳首を弄られ腰を振られ、埋め込まれたままのアレやコレやでもう何がなんやら…
あ、おっぱいにいきなり点数をつけ始めるとかデリカシーの欠片もない事をし始めたので、とりあえず引っ叩いておきました。すみません。

そんな他愛もないやり取りでイチャイチャ(?)しながらも、俺様な元カレにいつの間にやらキメセクまで持ち込まれ、気付いたら今や何回戦目!?な状態。
遅漏とはこれいかにな状況ではあるけど、話をよくよく聞いていくと大翔くんもなかなかに苦労人ではありました。

ただ、正直トラウマの原因は彼にも十分非があるというか、ちょいちょい顔を出す見栄っ張りで調子ノリな性格が災いしてると思うんだ。
そこから遅漏に加えて勃起不全にまで至り、大好きな子を前にしても反応しなくなってしまったのは辛いし、男性の股間…いやいや沽券にも関わるよね。

頑張ろうと思えばそのプレッシャーでますます上手く行かず、その手の薬で無理矢理勃起させても今度は遅漏という最大のコンプレックスが立ちはだかる負の連鎖。
それでもこの状況を打破しようと経験を積み重ねてきた彼の努力は、称賛に値すると思います。

結果お互いの気持ちをきちんと確認し合えて心温まるハピエンとはなったけど、妙な早とちりで自滅しがちなのが玉に瑕な大翔くん。
特典の過去編も、まさにそれ。
一人で突っ走ってﾌﾟﾝｽｺしてる大翔くんの首根っこ引っ掴んで説教レベルだよ、ホント。

拗らせに拗らせまくった末の遠回りだったけど、これからは素直に人の話を聞いて仲良くしていこうなー!

一見チャラそうに見えて、一途な幼馴染

お世話係役のクールな腹黒イケメン若頭

心配性の組長パパを含めて、揃いも揃って癖にぶっ刺さる男しかいないのだが!?
そんな最強の布陣がクソデカ執着を武器に、心にも身体にも無遠慮に進軍してくるなんて最高か。

それにしても、愛娘を心配するがあまり「悪い虫付く前に既成事実作ってでも守ったってや」という思考に辿り着くのは破天荒すぎるんよパパぁ…
白羽の矢を立てられた二人も愛しの結愛ちゃんからのご指名をいただく為にあの手この手で陥落させてこようとする、まさに性技をかけた仁義なき戦いが開幕。

長年結愛ちゃんに淡い恋心を抱いていた意外にもピュアな悠真くんと、優しいお世話焼きお兄さんを演じながらもドス黒い心の声をダダ漏れさせてる大智さん。
俺が俺がのバチバチバトルの狭間に立たされてんやわんやになりながらも、次々に襲いかかる溺愛と快楽の濁流。
そのビッグウェーブに流され溺れながらも甘んじて受け容れ体制を整えていってしまうのは、もう仕方のない事だと思うんだ。

二人とも大切で大好きだからこそ選べない。
それならその身体にわからセて選んでもらいましょうという自然の摂理が当然のように発動しますが、複数プレイの醍醐味詰め合わせパックか?と思わせてくれちゃう突き抜けたエロがイイですね。
純情ボーイからのどストレートな想いの丈を一身に浴びせられながら、流石若頭という貫禄たっぷりな肉体美とテクで翻弄されるハッピーセットに大感謝。

これはもうどちらが孕ませるかという結果よりも、その過程を楽しむことこそがこの作品における道理であり、勝ち筋かもしれません。

エロ漫画家のひかりちゃんと、カフェ店員の伊織くん。
1年ぶりに二人が帰ってきてくれました!おかえりなさい!!

付き合い始めてたくさんの時間を共にしてきたのであろう3作目ともなると、お互いに余裕も出てきて、自然な距離の詰め方ですっかり隣りにいるのが当たり前になっているところにほっこりしました。
この二人の関係性の何がいいのかって、ただ無条件で好き好き言ってるわけじゃなく、お互いの仕事も人格も認め合った上で一人の人間として尊敬し、尊重して信じ合えてるところなんだよね。

1作目はヒロインであるひかりちゃんに焦点が当てられ、2作目では伊織くんの背景も浮き彫りに。
続く今回の3作目のメインは、まさに「二人」
愛を育み信頼関係を築き上げてきたこの二人がまた一歩先に進む姿を、こうして形にしていただけた事をとても嬉しく思います。
ひかりちゃんのデリケートで大切な部分にようやく触れられて喜ぶ伊織くんも、恥ずかしがるひかりちゃんも可愛かったなぁ…!

そして糖度と共に爆盛りされるスケベ度。
こんなに可愛い絵柄とストーリーでここまでのどエロが味わえてしまうのは贅沢の極み。
伊織くんの執拗なクリ責めも健在且つ、初心に戻ってイメプで煽り倒されちゃうのがもうね…
流石はエロ漫画家大先生のセックスと言わんばかりのスケベ描写に、全私が五体投地で大感謝でした。

甘さとスパイスが絶妙なバランスでマリアージュし、最高で最強な運命の瞬間を迎えられた二人。
これからますますお互いを想い、慈しみ合いながら幸せになっていく姿を、またこっそり覗かせてもらえる日が来ることを楽しみにお待ちしております!

・顔が好み
・気さくで話しやすい
・家事が得意
・マッサージも得意
・身体の相性ばっちり
・独占欲剥き出しセッも完備

勢いとノリ、そして丸出しの下心でお持ち帰りしてしまった男の子が、非の打ち所がないスーパーボーイでした。
心身ともに疲弊しきった社畜へのご褒美でしかない。ありがたやありがたや。

いわゆるヒモとシゴデキお姉さんの怠惰な共同生活といった感じなんだけれど、最初の出会いからその後の展開までが実にスマート。
なのに所々に妙にリアルな描写が散りばめられていて、ドキッとさせてくるのがニクい。

完全にソレとわかっててお持ち帰りさせてくれる帰り道の濃密な触れ合いからの、まさかの汚部屋。
けれどそこで萎えたり引いたりするどころか、しっかりと求めていた以上のものを返してくれる司くん。
きっと彼には出会いの瞬間からそこに至るまで、お互いに足りないものを補い合えるこの利害関係を、全て見抜かれていたんだろうなぁ。

満身創痍だった心と身体が満たされれば当然のように仕事は捗り、そしてまた疲れたら司くんに寄りかかり、たくさんヨシヨシいいこいいされながら優しくドえっちに甘やかしてもらう幸せの無限ループ。
かと思えば、嫉妬心と独占欲で牙を剥いてわからセ発動させてくる振り幅も最高なんよ…

その先の関係性への期待値しかない二人だったので、これからお互いの気持ちがどう変化していくのか、見守り続けられる続編があれば嬉しいなぁ。
―――なんて望まずにはいられない素敵な作品でした。

ただ一つ間違いなく言えることがあるのだとすれば、舌ピ男子はえっちで最高である!以上、現場からでした!!

ラストパレードシリーズ二作目。

作中に蔓延るインモラル感の中で繰り広げられる愛憎劇。
暁くんの切なる心の叫びに雁字搦めにされ、息苦しさすら覚えてしまうような皇さんの表現力と演技力に唸らされる作品でした。


結婚式前夜にヒロインをNTR監禁。
これはなかなかに鬼畜の所業…と思っていたのだけれど、その背景が見えてくると、彼を責めるという選択肢を見失いそうになるから怖い。

どこをどう取っても道理に反する一方的な気持ちの押し付けであって、決して赦されるべきではない利己的な行動。
それは、確かで。
けれどそこに至るまでに彼が背負ってきたものがあまりに大きすぎたのも、事実なんだよね。

今まで自分が生きてきた証、そしてこれからの人生をも投げ打ち、この一瞬に賭けた暁くん。
まるで魂の根元に爪を立てながら縋るように吐き出された「一緒に堕ちて」という言葉には、一体どれだけの覚悟が刻まれていたのだろうか。

「俺の代わりに…」の台詞の件は心が切り裂かれるように痛くて切なくて、けれど自分自身を更に切り刻み続ける暁くんを、この手の中で抱き締めてあげてしまいたくもなってしまうんだよなぁ。


正直、レビューを書くタイミングに悩みました。
本編+1000DL特典で完成するストーリーとなるのですが、現在聴けるtr5までだとかなりリスナーによって見解が変わってしまうのではないかな…
むしろこの段階では自分なりにでも答えを導き出すのが難しくもあるので、終着点が見えないまま文章を綴ってしまう為、特典追加後に読むと見当違いとも言える解釈があるやもしれません。

DL特典での追加ストーリーはラミナプラネットさんあるあるなのですが、ここまで「特典は聴くも聴かぬもリスナー次第」とはいかない終わり方だったのは、初めてではないかな。
続きは劇場で!!とアニメの最終回に告げられたような気持ちにもなりましたが、そわそわしながら特典の追加をお待ちしたいと思います!

お互いを究極に愛し愛され求め合うがゆえの、理性ドロドロ溶かし尽くしての振り切りエロ。
もうその事しか考えられないってぐらいに頭がバカになって、責めて責められての攻防戦しちゃうのがお好きな方には、是非ともオススメさせていただきたい作品。

こういう真面目一徹みたいな理系男子が、ただただ大好きなおっぱいにむしゃぶりついて甘え倒してる姿にはグッとくるものがありますね。
バブちゃんプレイというわけではなく、純粋な興味と癒しの対象として愛して止まないという感じが、またイイ。

根っからの研究者肌なのか、組成表示の割合比率によっての肌触り舌触りで相手の反応を見てみたり、身体の構造を一つ一つ確認するかのように触れてみたり。
これが「日常」と「セックス」を行き来するかのような倒錯的な雰囲気を醸し出し、逆にエロさが増していたように思います。

再び訪れた会えない期間中のまさかの自分の乳首開発も、そういう彼の性質的な部分が発端なんだろうなぁ。
まさに「そこにそれがあるから」という端的な考えがらも、探求心の鬼。
ちゃんと雑魚なのも把握しててかぁいいねぇ!!

杏ちゃんもただされるがままだったわけではなく、通くんの為に努力してたんだなぁという健気さも見えちゃってニッコリ。
二人でたくさんダメになりながらおっぱいポイントをたくさん貯めて、おっぱいIQは下がるどころかおっぱいマイスター目指してダダ上りなのでは!?とすら思わせてくれる極め方があっぱれでした。

作中半ばあたりから女性優位の流れかな?と思いましたが、そこまで激しい逆転ではなかったので、女性優位ものが苦手な方でも大丈夫ではないかなと思います。

まさにこの二人にしか作り出せない世界観。
今後ともおっぱいだいじにの作戦で、ガンガン突き進んで行ってもらいたいです!

人から押し付けられた業務すら持ち前の技量と責任感で請け負ってしまうシゴデキ女子が、会社の未来まで変えてしまうのがすごい。

彼女の為に買収された会社。
彼女の為に整えられた仕事環境。

そんな中でも驕ることなく謙虚で健気に頑張る姿勢に心打たれたCEOに、とろっとろに溺愛されちゃうシンデレラストーリーです。

展開自体は王道とも言えるのですが、ラブコメっぽいノリや見せ場がうまく盛り込まれていて、何よりも絵柄がとても丁寧で可愛い!
どちらかというと商業TL寄りな雰囲気なので、過度なアヘ顔や汁っ気等が苦手という方にもオススメです。
嫌味のないエロさながらも、物足りなさは感じず読み応えも◎

可愛い×可愛いな二人で、幸せの大渋滞だったなぁ!
恋人関係になった後に早瀬ちゃんがえちえちに目覚めたら、やはりそちらの面もシゴデキ発揮して極めようとしちゃうのかな…?
そんな勉強熱心な彼女に大歓喜しながらも、翻弄されちゃう社長の姿もきっと可愛いよね。

そんなその後のラブラブな二人も、いつか続編で拝見出来れば嬉しいなぁと思いました!!

どこをどう取っても好きでしかない詰め合わせパックで、予告の段階から楽しみで仕方なかった作品。

こんなにキラキラなサムネなのに、問題児集団のアイドルとか一体全体どんな展開を繰り広げられるのかと思いきや…
いやもう、ド派手にぶっ飛んでた。
このマネージャーちゃんにしてこのアイドルあり過ぎた。

予想だにしない破天荒っぷりで終始情緒を掻き乱しまくってくれるのが、流石Parasite Gardenさんとしか!

ストーリーはミツキ→ナユタ→トーリ→みんな一緒(ﾊｧﾄ)と進んでいきます。
キャラ紹介通りの順じゃないんだねという疑問は、実際に聴いてみると納得。
モノには順序ってもんがあるもんね、なるほど。

チャラくて女遊びの激しいミツキ。
ドS属性を振りかざしネージャーちゃんを性欲処理の道具化しているように見えますが、何気に一番素直でわかりやすい愛情表現を見せてくれているのではないかなぁ、と。

塩対応キャラのナユタは、この顔とガタイでこうなっちゃうの!?というギャップにｷｭﾝ。
母性が湧き出して止まらないぞこりゃまいった。
恋愛≦崇拝的な数式で、彼の女神でありサンクチュアリとなれる悦びたるや。

そして誰もが認めるThe王道アイドルな見た目のトーリが、一番拗らせ方が厄介だったのではなかろうか。
優勝させてあげたいけど、その可哀想なのが可愛い不憫枠。ごめんね、泣かないで!!
「公私混同させろよ」は心の迷言バイブルにしかと書き留めました。

まさに三者三様の癖と癖のぶつかり合い。
ギリギリのところで血で血を洗う争いに発展しないのは、マネージャーちゃんが嵌めてくれた「みんな仲良く」の枷の賜物ですな。
それでも勃発する俺が俺がの一番争いも、手強い永久シード権選手が裏で控えておりますゆえ、残念ながら出来レース感拭えないのがなんとも…

「与えられる」側から「与える」側への昇格を目指して、各々愛もえっちももりもりでこれからも頑張っていこうなー!