入江くんは本当に優しい人です。
本当は彼の心はヒロインに出会う前にとっくに壊れていた。
優しい彼は、たった一人で、薄い氷の上を歩くような、ギリギリのところで何とか「普通」に生きてきたんだと思う。
でも、自分と同じ苦しみを持つヒロインと出会って、助けたい、と思ってしまった。
そのために…
ヒロインと向き合うために…
うっかり触れてしまわないように、誰にも触れられないように、生きてきたのに、生きてきたけど、自分自身が氷漬けにした記憶、孤独と、まっすぐ向き合う覚悟を、きっとしたのだよね。
そして、あたたかく、溶けた氷の中、本当の彼と、ヒロインは…
ふたりが出会ったことは、幸せなことだったと思いたい…出会わなければ良かったなんて思いたくないけど、こうなるしかなかったのか…というやり切れない気持ちでいっぱいになってしまってどうしても苦しい。どうしたら彼を救えるのかを考えてしまう。
この先「心を殺された」ふたりが寄り添う果ては…明るくは、きっとないけど、少なくともひとりぼっちじゃないから…
三点リーダーが多すぎる…許してほしい…
最後のトラックは必聴です。
これまでも本編で流れた入江くんの大切な曲「夢現」が素晴らしいです。
ゆめうつつ、夢現、快楽と泣き果てたまどろみの中、きっとヒロインが聞いている旋律、雑音、声、あの頃の彼の記憶。涙。
三橋さんのお芝居が何かもう本当にすごくて…優しくて不安定で消えてしまいそうな泣き縋る声を聞いてて本当に本当につらかった…
フリートークを聞いて、また泣いてしまいました。こんなことは初めてです。すごいです。
願わくば、願わくば、ふたりに一筋の光が差しますように。
あなたがいなければもう、消えてしまいそうな彼に、ぜひ会いに行ってください。
ありがとうございました。
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