Lista de reseña de TUKUNE

魔法と魔女が当たり前に存在する19世紀、といった感じの異国風ファンタジー。強弱に神経の行き届いた丁寧な作画で描かれる、それぞれに事情を抱えてとある村に流れ着いた男女の恋と、絡み合った因縁の物語です。

魔法毒による戦傷の治療で、村の年嵩の魔女の施療院を訪れる兵士の男。そこで彼は、院の手伝いをしているヒロインと出会います。
彼女もまた魔女の技能を持つ不愛想美人のヒロインは、故あって都を離れ、遠縁の魔女の元に身を寄せている身の上。

なにか気に障る赤の他人と、塩対応の愛想の無い女、から始まったふたりの、療養生活の中で徐々に縮まる心の距離。
男は天然のたらしというか、間合いを詰める糸口を見逃しません(笑) 何気ないやり取りを交わす日々のうちに、彼女の中に浸み透ってゆく彼の存在。
近所のネコと「気ままで猫みたいな女」ヒロインの類比、ユーモラスな小エピを好い按配に挟んだ軽妙な語り口☆
とても丁寧に描かれた心の経過はぜひ堪能すべき☆

そして祭の夜、ふたりは穏やかに結ばれるのですが…

程なくして、二人の間に隠されていた、両方の家族の死をめぐる因縁の連鎖が露見します。それぞれ逃れ難い事情の末に、結果として男の兄は女の母を殺し、女は「あなたの兄を殺した」。

さて、男の選択は?

捨てようのない女への愛惜、家族を殺された憎しみ。矛盾した、収まりのつかない膨れ上がる激情が流れ込んだ先は～
～50ページ越えの、感情の全てを彼女の身体にぶちまける、凄まじいファックシーンです。

今までの、恋人を気遣う優しい行為とは打って変わって、ただやるせない感情を底の底まで吐き出すように突き貫き続ける男と、全身は顫え股は弛み肉体は限界を迎えても、決して「やめて」とは言わず男の激情を甘受する女…魂の熱量の激突のような画面。眼福☆

激情の果てに残ったのは、ただ彼女への愛おしさでした☆☆☆
存在の全てをぶつけ受け止めて恩讐を越えたふたりの、鮮烈なドラマ。

酷い失恋で傷ついた女の子が、新しい愛に恵まれ支えられて復活を遂げるお話です☆

「お前とヤっても反応薄いから楽しくなかった」
浮気者の彼氏にむごい事を言われて別れたばかりの大学生のヒロイン。あまりの事に、未練と言うかショックを曳きずって、もやもやが晴れません。

傍目には、責任を相手におっ被せるずうずうしいクズのたわ言ですが、純朴な彼女は、どこかそれを真に受けて、自信を失い自罰的になっています。
そんな彼女を救うのは、人付き合いでも物馴れた如才ない振舞いの、バイトの同僚の年下君。精神年齢高め。以前から、やんわりと距離を詰めて来ていますが、ヒロインは彼氏持ちだった上に、ちょい天然入っているので…そこも可愛い人で好感度高いんですが☆
クズ男にやり直したいと言われ揺れている彼女を見て、猛チャージをかけてきます。

言った傍から他の女を連れ込もうとしてる懲りない元彼に、二人共演でしっぺ返しを喰らわすくだりの爽快感☆ 全編、作者様の、描き慣れているこなれた手際の、軽妙な語りが気持ちの良い読み物です☆☆
そして、チャンスを掴んでぐいぐい来る年下君は、流れるように彼女のお部屋へ…

冗談めかしてはいても絶対退かない、男の子の決意のアプローチ。リアルに情熱が伝わって来てとてもいい感じです☆
キスから乳首へ、そして秘部へ、手順を踏んでしっかり感じさせていく愛撫、彼に弄られると、今までが嘘のように反応してしまう彼女の身体。
う～ん、クズの元彼、 ド 下 手 だったんですねえ… もう●んでいいんじゃないですかアレ?
残酷で鮮明な対比が実にカタルシス☆☆☆
真面目なメガネ女子が、今まで知らなかった刺激に眼を瞠り眼球裏返して喘ぐ表情は、とてもエロティックで刺さります☆

語り良しエピソード良しエロも良し、しっかりと描かれたレベルの高いマンガ作品☆
それにしても、ド下手な相手にどう言ったもんかで悶々とか、女子あるあるの話柄なんでしょうかね(笑)

「エロゲ戦士のお兄ちゃんが、自分が自由にできる女体を手に入れて何もしないはずがない!!」
みんなが思ってる事をしっかり実体化してみせた真実のエロパロ。
作者は、こ〇ものせかいの、自然で陰りの無い健康なもにょもにょを描く作家、タカハシノヲト先生。

発端は、4人組が集まって楽しいおしゃべりの花咲くある日の教室。油断して机の角に股間をぶつけちゃったま〇ろ君の身体を、男の100倍の快感(み〇り説)が貫きます☆

一度知ってしまったものは、もう無かったことにはできません。
あんなところでこんなところを、快感の探求と好奇心の赴くままに覚えたての猿まっしぐらのま〇ろ君となります。

絵柄も寄せて違和感なんかありませんし、み〇り印のアブナ過ぎる薬で生えちゃったも〇じろうに迫られても、「ジェーシーにはまだ早い」と思っちゃう大きなお友達の責任感とか、キャラも万全☆原作・アニメから地続きで楽しめるえっちなifに仕上がっています☆☆☆

それにしても、同級生の男の子を女装させた上で絞り抜く妄想がオカズとか、ま〇ろ君のエロへのイマジネーションは女になっても絶好調ですね☆☆☆

お江戸な世界の道端で、偶然出会った人の良い成りたての鬼娘と強くて俺様な祓い師のおにいさん。ふたりはご主人様と使い魔として、流しの祓い師の旅暮らしの道中を供にする事になります。両方とも意地っ張りで口ゲンカばかりですが一緒にいると嵌りが良い、愉快なふたりの夫婦漫才道中記です☆

この作品は、過去に各電子書籍サイトで配信された1～6話に描き下ろしを加えて単行本化された物に、18禁向けに加筆修正を加えたヴァージョンになります。217ページ。今回は購入特典のボイスコミック(.mp4:17分弱)と、ほぼ同内容のボイスドラマ(.wav:男女音声SE付・SE無・女音声無)も同梱です。

俺様な高圧的な物言いが過ぎて、行く先々で人と悶着を起こしてはケンカ沙汰、不器用なおにいさんですが、祓い師としての腕は最強です。
根っから善良で人懐こい鬼娘は、若い女の子らしい高いコミュ力で営業担当。
男の方は魅かれる感情に無自覚だった風の最初の夜から、旅の道中で起こる事々の中で、同じものを見て相手を見て、回を重ねて肌が馴染めば、お互いへの欲求も自然なものになっていきます。
弄られると弱々の鬼娘はとても可愛いですね☆☆

気軽に楽しめるエンタメラブコメ。鬼娘のちょい抜けてる健気で明るいキャラには癒されます☆
ボイスコミックは、ふたりの出会いから、関係(☆)を重ねて最後は正直になれましたまでの、えっちの密度が濃い目のダイジェスト☆

両親を火事で失い、曲折あって今は姉弟だけの同居で暮らしている、大学生のふたり。
おっとり純朴で基本受け身な姉は、生活全般にやんわりと「圧」をかけてくる弟の、インモラルな束縛から逃れられない～物語はそんな風景から始まります。
これは、ある姉弟の禁断の関係の、特異な真の姿を説き描いた物語。

許されない関係の裏にいつでも潜んでいる脆さ危うさを打ち消そうとするかのような、丁寧に女の反応を窺って進む行為。「次はこうしていい?」「あげた下着を着けていてくれて嬉しい」…、ちょっと多弁で、相手に事細かに気を配っている感じが良く出ている弟君の言葉。
姉も、拒否出来ないもやもやした気持ちを抱えながらも、馴れた性戯に抵抗も無く呑まれて行きます。

真面目なお姉さんが、快感に表情をゆるめ喘ぐ様は刺さります☆ レディースのキレイ寄りの美しいボディーデッサン。ラフな描線とのマッチングでちょい気になるコマがあったりはしますが、トータルではダイナミックなポージングもさらりとこなす、やっぱり上手な書き手です☆

頁が進むにつれだんだんと、姉弟の関係のホントが見えてくる、語りのしっかりした構成は巧いの一言☆
流行の格言に「進めばふたつ」なんてのがありますが、自分から進んで取って周囲に油断なく目を配って、姉との暮らしを大学生の身でがっちりと守っている弟君の意思と才覚は、ヒーローというか、もう立派な大人の域に見えてきますね。

そして、何気ないやりとりの中で露わになる、一見ごく普通の人をしているお姉さんが抱えている、過去からの心の傷と危うさ…

安定感のある語りがしっかり伝えるドラマも楽しめる良品☆

街住まいの普通女子の胎の内に蟠る性欲のムラムラを描かせれば当代随一、『●●●rちんこ』の作者でんぶ腿先生の同人新作です。今回のシチュエーションは、旅客機の隣席の行きずりの男女★

出張帰りの飛行機の中のOLさん。疲れた身体に欲求不満は堪えます。離陸前だとて、よせばいいのにスマホでAV観てみても、当然更に溜るだけ。その上、観てた事が隣席の、赤の他人のお兄さんにバレてしまいます。気まずい中にも妙な空気が漂うふたり。じりじりと火照った身体を隣の男にすり寄せていけば、彼の方も満更でもありません(笑)

乗務員のお姉さんが飲み物を配っている横でやっちゃう、膝掛けのブランケットの下での手コキとか、いやはやピー●くん激怒ものの過激なシチュです☆
すっかり盛って収まりがつかなくなった二人は、そそくさとトイレに駆け込むと…

ちりちり縮れた女の陰毛の生々しさ、ストッキングを脱ぐ間も惜しむ切迫感を伝える身振り、シャープ過ぎず太過ぎずの絶妙な「エロくてリアル」なボディーラインと、どこか温度のある描線が、他では見られない独特の衝迫力を生み出します。

そして繰り広げられる、ケモノの欲望とバレたら破滅の理性がせめぎ合う、熱気溢れるファック☆☆☆とても昂奮しますね☆☆☆

見つかったら逃げ場の無い旅客機の中で声を殺して昂奮のかくれんぼえっち。最後の、これからの続きに期待してる男と、すっきりヤリ捨てで割り切ってる女の対比のオチも妙に今風でリアルな、安定の作風を楽しめる作品☆

肉体から溢れ出す停まらない欲情に翻弄される学生女子を描いて、直近では商業でも作品を発表した気鋭の作家さん。今回は、偶然の出会いの中で、どこか本能的に惹かれ合う男女の、刹那の激情です。

遠い未来の、ガチで撃ち合う殺伐とした廃墟の戦場から、現代日本の街角に墜ちて来た、戦いと人生に疲れたイケオジの殺し屋。そこに偶然通りかかったのが、黒髪ポニテの明朗な見た目の通りの、善良純朴な〇校生のヒロイン。人助けを躊躇わない彼女は、怪我をしているおじさまを保護して自宅に上げるのですが…

手当てと、事情を訊き答える口数の多くない会話。何か本能的な好意がふたりの間を通います。近い距離をさっさと詰めてあっさりキス。おじさま、行動に躊躇というものがありません(笑)

健康優良印の伸びやかな肢体を、丁寧に順を追ってまさぐるおじさまの愛撫。未知の刺激に堪らず敏感な反応を返してしまう少女の戸惑い、身体の内で昂まる昂奮と欲情に呑まれて紅く染まる表情、画はそこに漂う熱気を写して観ていて刺さります☆
細い硬質な線で描かれる、若さで押し上げられた滑らかな肉感。快感に溺れ粘る糸を曳く、ぐちょぐちょの股間を曝しても止まらぬ欲情の熱で、ゆるみけぶる瞳と崩れた顔。とても淫らな交合の図が観られます☆
親が階下に帰って来ても、熱に浮かされたような昂奮につつまれた行為は声を押し殺してなお続き、夜は更けてゆくのでした。

心を削る戦場と後悔の多い人生からいきなり平和な世界に落ちて、女子の優しさと誠実に触れて渇え欲するままに求めるおじさまと、天然の慈愛で彼を受け止めて、自身の欲望を知ることとなる少女。心と身体が互いに裏打ちし合って語り進められる、激しく淫らなお話☆☆

商業・同人二正面で活発な執筆活動を展開している作家さん。
彗星衝突を前にした、何もかもが壊れて終わる世界で、ある清廉な少女の高潔な心もまた崩れ壊れて性の快楽に屈する様を描いた、ビターな終末の寸景です。

もう暴動と破壊の激情も過ぎ去って、人々は静かに終わりの刻を待っています。
誰もいなくなった全寮制ミッションスクール。学校に一人居残っている少女は、心無い人々に壊された付属の教会を掃除して、慕っていた神父の帰りを待っています。しかし、やって来たのは彼女と因縁のある、素行不良の男子学生君。

少女は、ミッションの孤○院からこの学校に上がった純粋培養。尊敬する神父と神様とその教えを信じて疑いもせず、在りし日の学校では監督生を務めていました。
人間の裏の顔を覗いた類の経験を窺わせる、鈍く沈んだ眼をした気儘な少年。彼の生活指導を依頼された彼女とは、一時期頻繁に顔を合わせ言葉を交わし、ちょっと相互理解と信用も生まれたかのような間柄だったのですが、彼の神父への暴行(★)をきっかけに、関係は疎遠になっていました。

他に誰もいない学校、窓が全て割られた教会、ストーリーを下支えする情景。曖昧な、叶わないと薄々分かっている希望に縋る彼女の危うい佇い☆
そして暴かれる、信じていた物の正体。心の支えを全て失った少女は、待ち構えている少年に、その身を投げ出すのでした。

十●架像が奉られている壊れた教会で繰り広げられる悖徳の性戯。この行為に心は無く経験も無いのに、いとも簡単に感じて跳ね踊ってしまう身体。彼女の淫らな本性を暴き説き聞かせる、男の悪魔的な口説。神様に相応しい高潔を目指していたのに、呆気ない肉の裏切りに泣く彼女の心のような、潤み崩れた瞳。少女漫画系の絵柄で写される、快楽に流される肢体と心情からは強烈なあぶな絵感が醸し出されます☆

高潔と堕落の落差はそれが大きい程味わい深いものです★
期待を裏切らない哀切の闇堕ち譚☆☆

女の子と飼い犬が、いつでもどこでも番って暮らす楽しい日常を描いた連作の三話目。今回は、女の子がリードに首輪に犬耳犬の手犬尻尾、かわいい犬コスを装備してのプレイです。

ご主人様が犬に近づいて、ワンちゃんもノリノリかもです。舐めも通常より丁寧で愛撫っぽいです。相手が悦ぶポイントとかをわかってきちゃってる感じ?
むっちむちの女の子のお尻と太腿のエロさと、犬の巨根に貫かれて快感に白目を剥くアヘ顔の訴求力は今回も健在。
子宮から溢れるほどに注ぎ込まれる、長い長～い犬の射精に引き攣る女の子の肢体には、すごく疼くものがありますね☆

犬コスで意識が犬に近づいたのか、女の子はノリノリの犬しぐさ☆
ホントに生き物としての種族の帰属意識が変性してるのかコレ的な、ヤバい境地をさらっとそれらしく描けちゃうのも、ヒトの外面をぐずぐずにしちゃうセックスの快感の破壊力が前提だからこそ。

気軽なタッチで色々穿ったところも突いちゃう良い犬姦のお話☆

個性的な世界観とエロスを描き続けているサークル。
今回は、シリーズ連作の共通の舞台、ヴァーチャルとも夢の空間ともつかぬ異界『異種姦風俗街ナイトフローラ』の一隅の、とある男女の交合の一夜です。

元嬢で、今は新人風俗嬢の教育係を務める女(猫とヒトのハーフ)と、店の常連で、実習の相手役も依頼される男。ふたりはいつしか爛れた肉の関係を続けています。そんな男女の、馴染んだ身体をぶつけ合い、快楽を与え貪るぶっ通しの15ページ。

平素の大人の顔が剥がれ落ちた、年齢不詳な余裕の無い表情を曝して喘ぐ女、年季と馴れた関係を視覚で伝える、ふたりの肉体の絡みとポージング。腰回りと腿の立体的な肉置きや、まろい乳房の重みを写し出す女体のデッサン。読み手を効果的にガイドする男のモノローグ。とてもエロティックで良く刺さる一品です☆

さて、この作品、位置付けとしては『異種姦風俗街(6) 獣人男の娘ソープ』(このレビュー投稿時点でDLsiteでは予告中)からのスピンオフという形になっております。本編の発売にも期待が高まりますね☆