かまっちさんのレビュー一覧

前二作未聴。サンプルのみで購入。
大丈夫、ついていけます。
以下ネタバレ。

最近話題の企業の社長さんとの恋、って感じかと思ったら、むしろ神職さんとの恋だった、って流れです。
主人公の造形は、年上だけどちょっと気弱、自己評価低め。気持ちの表現も遠回し。イラスト通りのキャラクターです。
でもってヒロインちゃんが、ちょっと不思議ちゃん系?の、好奇心を原動力に突っ走るけれど、懐の深ーい、多少のことでは動じないタイプで色事には疎そう(っていうかむっつりタイプ)なので、気持ちが通じ合うまでがじれったかったです。

お互い自覚しないまま濡れ場に突入していって、体の関係が先行しながら気持ちが通じ合う感じでよかったです。これ、脚本がちゃんとしてないとできないストーリーラインですよね。サンプルの台詞が、この部分を切り出したものだったのか!とわかった時は、唸りました。編集の妙。

一時間、ゆっくりドラマを楽しませんてもらいました。特典ではヒロインちゃんの一言が(もちろん音声はありませんが)二人の将来をを決定づけます。そのあとの数分間は、聞いててほんとに幸せが伝わってくるようでした。
この脚本家さん、追いかける価値あります。

サンプルを聞いて気になっていたのが、タイミングよく割引になっていたので購入。

これ、すごいですわ…思わず脚本家さんの名前を確認してフォローするレベル。レストランなら「シェフにご挨拶させてください」って感じです。以下ネタバレ。


千匹皮の物語(夢の中)と、現実のギャラリーでの恋愛との二層構造。すごいのが、どっちの男性も、ヒロインちゃんが二つの世界を行き来していてどちらを選ぶか決めかねていることをすんなり受け入れてくれる。気にしていた「近親○○」的な要素はなし。そこもシナリオが上手でした。

もっとすごいのが、「王様」が自分が物語の登場人物「でしかない」って自覚しちゃうところ。だからトラック5「名前のない王様」からトラック7までが「悲恋にしかならない運命の恋」っていう切ない流れになります。とてつもなく官能的なラブシーンなのに泣けるという不思議な体験をしました。

よくまあこれを、1人のキャストさんに委ねましたね!サークルの他作品のように、お二人で演じ分けてもいい作品になると思います。でも、茶介さん一人に任せた。大正解だと思います!ヒロインちゃんへの気持ちの方向性は一緒だけど生きている世界の違う二人を、聞き手を全く混乱させることなく演じ分けてます。拍手です。

現実の火馬さんは現代的で軽みのある、王様は威厳があって重厚な人物造形。色気の方向性がそれぞれ違って満足。ちなみに抱き方もキャラごとに変えてます。性癖が違う二人、って感じなのも聞きどころ。だから特典トラックがとんでもないことになってますw

ヘビロテ決定、大満足な作品でした。脚本ご担当の天王洲藍さんを追いかける旅に出ることになりそうです。

もう、タイトル通り。

酔った勢いで一晩過ごして、その時に何があったのか突き止めるまでのコメディ。周りに散らばっている数々の小道具をわらしべ長者的に自分の持ち物と交換しながら進むので、ちょっとしたRPGを聞いてる気分でした。勢いのあるコメディを演じさせたら右に出るものはないテトラさんですから、笑いながら楽しめます。あとこれ、モブもテトラさんですよね?そこも聞きどころです。

いろいろ取り戻して、ヒロインちゃんと思いが通じ合った後、しっとり一晩過ごしている様子とのギャップもとても良かったです。

ラストシーン、この引きは続編を期待してもいいのかな?そうでなければこれ以上大きな失敗する前にお酒はやめた方がいいと思うよ……。

サンプルに惹かれて購入。
大型なのは車だけじゃなかったね、な彼氏です。

消防士という設定上、体格が良いってのはわかってたんですが、その一方で話し方が落ち着きがあってゆっくりでした。Monthlyシリーズの他のキャラクターと区別するためもあったのでしょうが、あえてゆったりとしたせりふ回しにしていたので、本当に癒されました……。ほぼ催眠音声。

それがヒロインちゃんを丁寧に丁寧に愛してくれるんだから、たまらないですよ。ヒロインちゃんの方も「お返し」にちゃんと気持ちよくしてあげてるし、糖度がものすごーく高くてよかったです。

寝る前にちょっと甘いものに触れて穏やかな気持ちになりたいときに本当におすすめです。

時間軸としては本編のしばらく後。

それぞれ元担任・元生徒の立場で同窓会に出席しているけれども、なんだかお互い不安になってきて、会場を抜け出して……って流れ。
気持ちはわかる。男性側の執着具合がすごいのも伝わってくる。
演技もちょっと強引、すっごいHでドキドキする。
「俺のもの」的なわからせ具合はすごいです。

ただ、そこでそこまでしちゃダメだって!!っていうのが気になって、一回戦の後いくらきれいにしたとはいえ、帰宅までヒロインちゃん大変だっただろうなって思って少し冷めました。これも、最近のシナリオでは、プレイとして以外あまり見ない流れかもしれないですね。興味深かったです。

あらすじ通りの作品。ほぼほぼHシーン。
ただ、「遠距離恋愛中の彼氏の頭の中をのぞいたら」みたいな雰囲気もあるので、オアズケされてる気持ちが知りたいならこれ、って感じだと思います。

本編を聞いた後だと「○○オチ」だってすぐわかる話なんですが、ヒロインちゃんがきいたら、そっか、そういう願望があったのか……。ってなるような内容です。
私は「壁」として聞いていたので、せんせ、完治後にこの願望かなえてもらえてるといいねえ、と思って聴いていました。

割引とキャストさんに惹かれて購入。
2015年前後の作品とわかって聞くと、いろんな意味で、非常に興味深かったです。

まず、音響技術について。
ダミヘ、なのかなあ。距離感が最近の作品とはちょっと違う感じ。マイクの技術って進みましたね。あと、ベッドシーンのSEが少なめ。ベッドシーンそのものも、台詞を中心に進行していく感じがして、水音やあえぐ声は最近のものより少ないように思います。

一番違うのは「いい男」とは、ってところですねー。
「ダメンズ」ってどうんな風にダメなんだろうと思ったんですが、「昭和の男」って感じのだめさでした。生活力がなく、いろいろヒロインちゃんに頼り切っちゃう。「奥さん」なんて不倫モノ以外で初めて聞いたかも。同意の取り方もちょいむりやり。台詞の語尾にもちょいちょい「輩」系が入ってくる。「男らしさ」の基準の違いがあるような。

でも仕事はばっちりできるし、人望もあるし向上心もある。なにより、まっすぐヒロインちゃんに気持ちをぶつけてくる。それが一昔前の「いい男」だったんだなあと思いながら聞いていました。

ストーリー的には、ちょっとコメディ寄りの溺愛系なんですが、2023年の脚本ならこういう男性像にはならないだろうなと思って非常に興味深かったです。

こういう聴き比べ的な楽しみ方ができるのも、キャストさんの技術が今と変わらず確かだからなんですよねー。そこがとっても良かったです。

前作が気に入ったので購入。
サンプルの「新婚でーす!」に大うけし、弓彦先生キャラ変?って思ったのですが、浮かれて暴走してるだけで変態さんは変態さんでしたね。でもそこがいい。

せんせー専門小児科?ってぐらい、新妻さんをパパみのある表現で愛でるんですよ。セルフSE的な擬音は好みが分かれるところかも。でも、赤ちゃん扱いぎりぎりの可愛がられ方してるのが、「チャイナドレスにピンヒール、黒い下着にガーターベルト」が似合う、スタイル抜群の美女!ですもの。想像したらヤバいしかないです。すっごくいい。

そういう美女だと思うと、ターンが変わってあっという間に弓彦先生が篭絡されて翻弄されちゃうのも仕方がないですよね。どうやってもかなわない!って感じでイかされちゃうところの演技、かわいらしかったです。そこがいい。

ドラマパートはシナリオがしっかりしててミステリとしてもフェア。これ、短編小説で読みたいです。

シリーズ化して第3弾とか、期待してもいいですか?

パックで購入。シリーズ一作目だと、他のキャラにポンコツ探偵扱いをされていた亜蘭くん。今作だと、ちゃんとお仕事してるじゃないですか!依頼完遂、お見事でした。

美味しいものが食べられないと愚痴っぽくなったり、依頼主にライバル心燃やして毒と嫌味を吐いてみたりと、負けず嫌いな性格が垣間見えるシナリオは、ドラマとしてとても楽しいです。

ヒロインちゃんとのシーンにも、独占欲と負けず嫌いっぷりがあらわれていて、「ご主人様」って呼ばせたがるんですよね。でも好みドストライクの下着とヒールにメロメロになってしまう、可愛い亜蘭くんが見られます。

えっちシーンのある探偵ドラマ、主人公は弟属性って感じの仕上がりがとても良かったです!

割引に惹かれて購入。
前作は二つほど聞いていましたが、基本的なお話の組み立ては同じなので、未聴でも問題なくついていけます。

とにかく特典がお薦め。
それぞれのトラックだとヒロインちゃんにメロメロの男性が4人集まるとどうなるのか楽しみだったのですが、ただただ三馬鹿トリオと引率の先生、でしたねー。大笑いさせていただきました。
エロなし、全年齢向けの傑作コメディ、おまけとして最高です!