待ちに待った湊都くん。
壁派ですが再びにゃあちゃんになれる日を待ってました!
冒頭警察が訪ねてきたその瞬間に諦めていたところから、この監禁が長続きしないことは頭のどこかで分かっていたのかな。
あまりにあっさり手放すので狼狽えてしまいましたが、たしかに私がいないと!と思わせるほどの弱々しさ。湊都くんが計算で動いてるとは思えないので天然で母性本能と庇護欲を刺激してきます。やはりとんでもない男。
そして婚約者であるお兄ちゃん。
実の弟に婚約者を監禁の上寝取られるという人間不信まっしぐら確定な事態にも関わらず徹頭徹尾良い人。
身内から犯罪者を出したくないという社会的通念上の思惑があるとしても、優しすぎる。
ヒロインの心変わりと湊都くんの過ち。
全て赦してしまったほうが楽と言っても、人間そう理性的には行動できないはずなのに。
怒りや失望を態度に表さず両親との話し合いから示談まできちんと収めてくれるのはスゴいの一言。
湊都くんとは別ベクトルでとんでもない男です。
婚約までした好きになった人よりも湊都くんを選んだヒロイン。
それなのに湊都くん、ヒロインのことまったく信用してない。
体調よりも誰かにとられることを心配してる。
まるで成長していない…むしろ後退してるようで悲しかったです。
前作で『外に出たら変な男に捕まって騙されて洗脳されてえっちなことされる』という発言は逃さないための脅しだったはずなのに湊都くんのなかで真実になってしまってる感が…。
兄の来訪からはっきりと精神的に不安定になるし、湊都くんのコンプレックス故の心の闇は想定よりもかなり深いものであることが伺えました。
ラストがあまりに不穏なクリフハンガーなのでさらなる続編があるんでしょうか。
視線の人は電話の彼なのか。はたまた兄なのか。
とても気になりました!
ありがとうございました!