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(総レビュー数:10件)
2024年09月03日
声がとても好きです。しかし、妹が積極的過ぎて妹であるが故の禁止的な、イリーガルな雰囲気が相殺されてしまっています。そういう意味で、近親相姦という禁止の乗り越えの際に感じるデモーニッシュでエロティックな体験ができない。また、台本に忠実過ぎて、セリフに機械的で無機質な印象がまとわりついている。そうなるとどこか受話器越しであまりヒロインを身近に感じることができない。ただ、繰り返しになりますが声が個人的に好きで、安眠用にとてもいいです。これでこの値段なら全然買う価値は損なわれないかなと思います。
2024年09月03日
声優さんの演技が素晴らしいです。
また、水責めは他の体罰に比べて何秒間潜らせ、何秒間息継ぎさせるという、細かい苦痛の調整が可能です。そのため他の体罰に比べより対象をコントロールしているという実感が得やすい。また、リョナ嗜好家は対象を財産として捉えているインモラルな方が少なくないでしょうから、暴力は振いたいけど芸術的財産としての対象が傷つくのは嫌だというわがままな方にもおすすめです。(まあ、後半傷つけてるけども)
2024年09月03日
現代人の皆さん、承認欲求を満たすのは疲れませんか?安心してください。彼女は、何にもしなくても肯定してくれます。
おしゃれしたり、人に気を遣ったり。…そうすると人々は称賛しますが、その賞賛の矢印は建前としての自分に向いており、社会において、本音の自分に向くことはないでしょう。
そんな現代を生きる我々を、本作品の彼女は、君はOOができるからすごいとかではなく、もはや存在するだけで肯定してくれます。実存の危機に瀕する方には断然おすすめです。
2024年09月03日
かわいそうと優越感が入り混じる作品です。ただどちらがより魅力的だというものではなく、その両義性自体に魅力があるように思えます。また、まるで点に唾を飛ばすような圧倒的不条理を彼女に教え込むその様は、S側のわれわれの中にM的な、自慰的な要素が感じられ、そのプロセス全体を俯瞰し、半ば反出生主義的に世界を叱責するような雰囲気に浸るようにして楽しむこともできるかもしれません。
2024年09月03日
狂った少女を愛することで、われわれも間接的に狂気に参加することができるというアイデンティティ醸造の手段としても魅力的だろうし、常識から逸脱しているという点で、神秘的な厚みが彼女にあり、そのため"いつまでたっても完全に理解することができない"という抽象芸術的で不思議な魅力もある。しかし最も魅力的なのは狂気に対する恋情という、禁止の乗り越えにおいてだろう。
狂気について、中世ヨーロッパでは元来、宗教的な理由で社会において重要視され、欠かせない存在だった。しかし今では、治療対象として社会から隔離されている。それらを愛することはすなわち自らも狂気に加わることとなり、暗に禁止されているともいえる。
われわれはこの作品を通してそれを乗り越えることができる。それは初めてエロ本を開くような禁止の乗り越えであり、人間において本能的でエロティックなことだといえる。
そういう意味でこの作品は文字通り狂気的な魅力をはらんでおり、好奇心旺盛な探検家志向の方々におすすめしたい。
(星4の理由は、ボイスの演出が自分にとって怖すぎたという個人的な理由です。作品のプロットは星5です。)
2024年09月03日
個人的にはみもりあいのさんの舐め方がよかった。というのも、ASMR特有のぞわぞわ感を得るために、まず耳をささやき等で敏感にせねばならないのだが、従来の方式で行くと、ささやき→耳舐めという、まず敏感な耳というベースを整え、フェーズ移行をするのがセオリーなのだろうが、彼女は声を発しながら舐めるというリンスインシャンプー的な手法を取っており、とても新鮮に感じた。
ヒロインが病気のエロゲって、急ぐように肉体で愛し合いますよね。本作も、そこまで過激ではないにしろ、主人公の立ち位置的にその関係に似ていると思います。彼女の急ぐようなスキンシップの奥に、やるせない焦燥感と哀愁が感じられる…。その切なくも美しいテイストを感じたい方はおすすめです。(あと、安X公房の砂のXにシチュテーションが似ているなと。あの雰囲気を二次元と音声に還元した作品はなかなかないので、貴重だと思います。)
正直、元ネタのゲームも、クリエイターさんも全く存じ上げてなかったが、絵柄に一目惚れして買ってしまった。
この作品をここまで悪魔的な魅力を兼ね備える理由の一つはまず
絵柄と内容のギャップだろう。彼女らの風貌は、まるで一切の邪悪な要素がない世界に住んでいるように見える。子供向けアニメの同人誌が多い理由は、その不条理を許さない絶対的な世界観の破壊に、われわれが快感を感じるからだ。人間、ダメと言われるとその禁忌を犯したくなる。それを巧みに利用したのがアビスであり、まどOぎなのだろう。
二つ目の理由は、キャラクターの表情の豊かさ。彼女らが総督の問題に対して"本当に真剣なんだろう"と、ありありと感じることができる。これは、視覚的な良さのみに還元されるべきではない。キャラクターが真剣だと、それだけ彼女らが"欲望に忠実=エゴイスト"であるのだということが明確になる。つまり彼女らが表情豊かであればあるほど、人間的な汚さが浮き彫りになってくる。それの何が良いか?それは、バタイユの言う"連続性への郷愁"を誘発するのだ。私と他者の間に深い深淵があるように、われわれと二次元のキャラクターとの間にも、深い深淵がある。われわれと二次元キャラクターは不連続で、永遠に同一になることができない。しかし本作品の彼女らの表情が、彼女らの提督への欲情が、われわれの生まれるまえの、まだ同一だった、つまり連続だったあの頃を思い出させる一瞬の隙をわれわれに与える。
三つ目は、絵柄の絶妙なラフさ。ソフトの発達にともない、最近の二次元の絵は綺麗すぎる、つまり無機質な点が目立つ。全てが完璧にできており、まるでシンメトリーな図形を見せられている気分だ。しかし、本作品は人の手によって描かれたという人肌の温かみを残す。シンメトリーの彼岸に位置する最近のキャラは、もはや感情移入できない。たが幸い本作品は此岸に位置する。まだ我々の手が届くのだ。
少し鼻声なのがなお良い。音声作品となると台本があって…と、演技がかった、少し現実の人間とは違うモノトーンさがあることが否めないだろう。仮にそれらの作品群を彼岸に位置付けるならば、本作品は此岸、つまり"我々の生きる側にある"ということが実感できる作品であろう。鼻詰まりというわずかなズレが、ビジネス的でメタな単調さを見事に破壊しているのだ!その破壊がわれわれにより親近感や安心感を与え、より作品を魅力的にしている。
2024年08月27日
ヤンデレの魅力は、"相手側が私の手元を離れない"という確実性にあると言える。相手がこちらに好意を向けているということが確実であると、われわれも安心して作品を享受できるものだ。しかし、ヤンデレというコンセプトで作られた作品だと頭で理解していても、"このキャラクターは私に本当に好意が向いているのか?"という不安が、少なくとも私にはあった。しかし作品中、寝言で私に好意をよせる発言をすることにより、深層心理においてもちゃんとヤンデレであるという確認ができる。そういう意味で、ヤンデレの最も基本的な要素を摂取したい方ならば是非、この作品をお勧めしたい。