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マイペースな小説家と、始まったばかりの結婚生活。
仕事を放り出しては、ちょっかいをかけてくる彼だけれど…。
「困ったことに、君と離れがたい。よし、今夜はもう店じまいだ」
ひょうひょうとした言動から、確かに伝わってくる愛情。
心の距離も身体の距離も縮まって──。
※バイノーラルマイク「NEUMANN KU100」で収録を行っています。ヘッドホンやイヤホンのご使用をお勧めいたします。
[月曜日]4分30秒
仕事を中断し、ベッドに潜り込んでくる彼──
「大体、真っ白な原稿用紙の前で悩むくらいなら、こうして愛しい妻と触れ合っている方がよっぽど有意義でしょ」
「…そう、君は僕の妻だよ。僕があらゆる手を尽くしてプロポーズして、ようやく受け入れてくれたんじゃないか」
「……まだ実感が湧かない、って? それは困ったなぁ。……うーん、じゃあこういうのはどうだろう? そのまま動かないで──」
[火曜日]4分38秒
彼の仕事部屋へ招かれて──
「…さて。じゃあ横になってくれる? 僕の頭に膝を乗せて」
「君に耳かきしてあげようと思ってさ。執筆の合間のいい気分転換になるんだ。僕を助けると思って、さぁ──」
「…いいね。この角度から見下ろす君、新鮮だ。それじゃ、力を抜いて──」
[水曜日]4分5秒
夕食後、抱き寄せられた腕の中で──
「君と温泉旅行でも行きたいなぁと思って、パンフレットを集めてたんだ」
「君もひとつ、想像してみるといい。どれ、僕が手伝ってあげよう──。おいで」
「ふたりで一糸まとわぬ姿になって、温かい温泉に浸かるんだ…。いや、君は恥じらってタオルをまとうかな。それでも、細い首や滑らかな肩は隠せない…」
[木曜日]5分34秒
徹夜で仕事だと言う彼が、眠っているあなたのそばに来て──
「ただ寝顔を眺めているだけなのに、こんなにも効果があるなんて…」
「ひとりで好きなだけ小説を書いて、書けなくなったら野垂れ死ねばいい。そう思ってたのに…。君と出逢って、全てが変わった…」
[金曜日]6分1秒
彼の仕事部屋へ、差し入れに行くと──
「やぁ、うまそうだねぇ。この店のまんじゅう、好物なんだ。わざわざ買いに行ってくれたのかい?」
「ありがとう、さっそくいただくよ。あーん……」
「……君 、なにをきょとんと見つめてるの。大口開けて待ってる僕がバカみたいじゃないか。愛する妻の手づから食べさせてもらいたい、って願うのは当然でしょ?」
[土曜日]5分49秒
彼のマッサージをしたら、お返しさせてと言われ──
「いい反応だねぇ。首のあたりはどうかな? ほら──」
「…なるほど、君はここが弱いんだ。そんな甘い声、上げちゃうくらい…。いいこと知った。ふふ…これは、やめられなくなっちゃうなぁ」
「まだいいじゃない。もっと君とこうしてたい。なんなら朝までだって──…」
[日曜日]5分43秒
仕事を終えた彼が、一番にしたいことは──
「これまでは執筆は楽しいけど、孤独な作業だって思ってた」
「……だけど今は違う。振り返って君の姿を見つけると、とても安心するんだ。ひとりじゃないんだって思えて…すごく嬉しかった」
「…ということで、感謝の気持ちを身体で伝えたいんだけど。いいかい?」
CV:大川隼汰(@O_kawa_Hayata)
イラスト:小道(@komichi_96)
シナリオ:百舌秋吾
企画/制作:kiranah(@kiranah_info)
月曜から日曜まで1トラックずつ、おやすみ前の時間を描いたボイスドラマシリーズです。
日を重ねるごとにより関係が深まっていく様子をお楽しみいただけます。
バイノーラルマイクで収録を行っていますので、ヘッドホンやイヤホンのご使用をお勧めいたします。