レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「【CV.井伊筋肉】Strawberry&Lemonade(ストレモ) act04.秘めた想い」 へのレビュー

オススメ! 一度離したはずの手のあたたかさ

2023年08月05日   鞠緒 さん

このレビューは参考になった x 25人

甘くて酸っぱくて、ほろ苦くもある恋模樣を描いだシリーズ、Strawberry&Lemonadeもついにラストの4作目。

井伊筋肉さんが演じるダウナー系俳優椎名くんの、スキャンダル回避のためのいわゆる性欲処理係「ピア」
その日で最後となるピアとしての時間を、彼とどう過ごすのか。
そこが作中で分岐していきます。

ピアという名目であれど決して乱暴に扱われる事はなく、その為だけに呼んだわけではないという気遣いや、全編を通してこちらの事をたくさん理解し、記憶してくれているのだという事実が心に響きます。
「最後」と告げたられた事に対して疑問を投げかけるわけでもなく、あるがままの状況を受け容れ選択を迫る椎名くん。

こちらの希望を叶え甘く、激しく身体を重ね合う中で、幾度となく繰り返される「俺が」という言葉に彼自身も気付いていないであろう独占欲が垣間見えたような気がしました。
翌朝部屋を出る間際にポロリと「違う意味の涙だったりして」と洩らした言葉の裏側にある「そんなわけないか」という自嘲めいた心の声が聞こえてきたような気がして、胸がぎゅっと締め付けられるようだったな。

今回ヒロインの行動の意味合いや考え方がわりとフワッとしているので、ヒロイン思考の方は自分の世界観を作り上げ没入しやすいのではないかと思います。
逆に第三者目線だと、今のはどういう想いだろう?と、いろいろ考察するように聴き進めていく楽しみ方も出来るのではないのかなぁ、と。

何事に対しても興味を持てなかった人間が「本当に自分が手に入れたいもの」を見つけた時の行動力って、もうバグレベルだよね。
でもそういう欲しいもののためには手段を選ばない執着男子からでしか得られない栄養素があるんだよなぁ。

もし叶うのであれば、一度は手を離した椎名くんがどんな経緯で自分自身の気持ちへと気付き、行動に移すまでに至ったのかを知れる機会があれば嬉しいなと思います。

* は必須項目です)

理由*