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「【CV.二枚貝ムール】Lúst pəˈrād (ラスパレ)vol.03 ヒモ×束縛×妄執」 へのレビュー
2023年08月27日 鞠緒 さん
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「愛しているから」こその執着、そして行き着いた先の愛憎、憎愛。 そんな歪な愛のカタチをテーマにした、ラストパレードシリーズの3作目。 冒頭のドラマパートでは、甘え上手で健気に尽くしてくれる完璧な理想のヒモに徹してくれている瑞樹くん。 他の男性の影をチラつかせた事による嫉妬でその本質的な部分が見えてくるわけですが、こちらが飼っている側だとばかり思っていたのに、いつの間にか身体に快楽を叩き込まれ懐柔されてされていたという事実。 プレイ内容自体は多少ハードめではありますが、描写がまろやかなので、どんな事でもすんなりと受け容れられてしまうから不思議。 むしろ聴きながら知らぬ内に意識の根元の部分をそう思えるよう躾けられていたのだとすれば、ドM魂が涙ながらにスタオベして大歓喜しちゃうな。 今までのラスパレシリーズの中では、無理矢理な展開もインモラル感もかなり薄めな印象です。 自分の唯一の居場所であるヒロインの隣に身を置く為の行動力と執着は確かに凄まじいものがあるけれど、それが人としてあるまじき姿であるという事は彼自身が一番理解をしていて。 けれどあと一歩引き摺り込めば一緒に堕ちていけるという既の所で自制が出来てしまうのは、彼の優しさや強さではなく、自己肯定感が低いがゆえの臆病さなんだろうね。 いざ掌の上に降ってきた幸せを掴めそうになると、その手から零れ落ちていく未来を恐れて自我を押し殺してしまう脆さ。 妄執に囚われながらも、常軌を逸した狂人になりきれない弱さを共存させる人間臭さが、個人的にはとても好きでした。 本編のみを聴いて判断してもいいと言われるのであれば、まごうことなき純愛を貫き通した上でのハピエン。 そう言っても過言ではないのではないかと思います。 この痛々しいがまでに真っ直ぐな愛のカタチが、1000DL特典のモノローグでどのような結末を迎えるのか。 その答えに出会える日を心待ちにしていたいと思います。
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