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「執着は孵化にて歪むる三角形 ふたつめ」 へのレビュー

オススメ! 優しいのに凶悪で、真っ直ぐなのに歪な三人だけの世界

2023年09月23日   鞠緒 さん

このレビューは参考になった x 44人

ハルちゃんの第三次性が覚醒した前作から約一年。
物語も一年先へと進み、帰って来てくれたハルちゃん、ユキくん、ナギくんの三人。

「女の子の身体」として生活し、そんなハルちゃんを周囲も受け容れ順応していく環境の中で、バチバチに発動する執着と独占欲。

冒頭から怒涛のどエロ爆走極まりない展開に、こちらのドーパミン分泌もフルスロットル。
終始ユキくんとナギくん二人の手によりぐちゃぐちやトロトロにされているハルちゃんが愛らしいのなんのって…
まるでこの一年間で快楽を共有してきた時間を表しているかのような「三人」感に満ちた行為の描写が凄まじく、あまりにも素晴らしかった。

前作では定点だった二穴責めが今作ではメインを張ってるとまで言えると思うのですが、それがこの三人にとってあるがままの形なのだと言わんばかりに違和感がないし、その容赦のなさに嫌悪感もないんだよね。
ひくつくぷるぷるピンクな秘部や多彩な表情やアングル、そこに滲ませるそれぞれの感情まで読み手へと生々しく訴えかけてくる圧倒的な画力に、ただただ唸らされました。

そしてそんな彼らにとって「当たり前」だった日常の中で、ほんの少しずつ変化していく関係性。
その小さなズレへと気付くきっかけとなったナギくんの深爪のエピソードが、個人的に癖どストライクで心臓がギュンッとなってしまったな…!

キスの意味や、それぞれが胸のうちに秘める戸惑いや思惑。
三者三様の想いがこれからどんな風に交差し、絡まり合い、囚われ堕ちていくのか。
その終着点やそこまでの過程を窺い知れる日が来る事を、楽しみにお待ちしていたいと思います。

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