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お互いに同僚以上の感情を抱いているにも関わらず、自分に自信がなかったり、素直になれなかったりでなかなか肝心な一歩が踏み出せない二人。

そんなジレジレな関係が約一時間という尺の中でルート分岐するって、えっちのシチュが変化するだけかな?と思っていたのだけれど、侮るなかれ。
そこには目まぐるしいまでに揺れ動き交差し合う二人の激情が、ぎゅぎゅっと詰め込まれておりました。

さりげなく…というよりは、もうあからさまに好き好きアピしながら自己肯定感も爆上げしてくれる翔くん。
そんな彼からのまさかの要求に驚きながらも、同意してしまったがゆえにノリノリで流されていくルート1は、お砂糖モリモリ甘々なイチャラブえっち。
誰かが来る気配で3Pを仄めかして煽ってくるくせに、実際にそれを想像して嫉妬し始めるとかとかもうね。
こちらが照れ倒すぐらいに言葉でも行動でも「大好き」を真っ直ぐに伝えてくる翔くんの可愛さに、心臓を握り潰されるかと思うぐらいにｷｭﾝｷｭﾝさせられちゃったナ…!

対して、唐突な要求に戸惑い拒んでしまったルート2では一転して不穏なムード。
「男として見れない」のであればその身を以て知り尽くせとばかりに、己のオスの部分をわからせてきます。
俺様ドSモードで快楽に溺れさせられながらも、その中に潜む彼の切実なまでの想いが垣間見えて。
容赦なく責め立てられてる側のはずなのに、ただただぎゅっと抱き締めてあげたくなる衝動に駆られてしまうんだよなぁ。

どちらもプレイ内容はほぼ同じ流れで進んでいくので、ルート毎の感情のぶつかり方の対比がより明確に。
その事により、分岐している感を存分に味わえるのが嬉しいなと思いました。

ただルート1からルート2へとほぼ溜めなしでtrが移動するので、急にどうした!?と驚いてしまうかも。
この部分だけはもう少し余白を持たせてくれると、ルート移行を自然な流れで受け入れられたかもしれないな、と思います。