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「痛み愛〜愛を知らないミナトくんは愛し方がわからない〜」 へのレビュー

オススメ! 愛し方なんて人それぞれ。

2023年08月18日   丸もち さん

このレビューは参考になった x 10人

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いつになったら私(ヒロイン)の事を信じてくれるんだろうか、と少し寂しくなった。

電車に飛び込もうとしていたミナトくんを引き止めてしまった私。
引き止めてしまった為に「偽善者」と蔑まれ、傷付きながらもそうかも、と思ってしまった。

○い頃から壮絶な人生を歩んできたミナトくん。
家が無くなってしまったミナトくんと同居をするようになり、お付き合いを始めると、好きだと想いを伝える為にお金や物を渡せばいいと思っている節がミナトくんにはあるようで。
通帳を渡そうとしてくるが私が断るとミナトくんは断られた理由がよく分かっていない様子。

目に見えない言葉より、目に見える物の方が分かりやすくて、伝わる気がしちゃうよね。お揃いの物を欲しがったりするのはそのせいなのかなって、なんだか苦しくなった。

愛情を確認したがったり、何かを引き換えに出さないと愛されていると感じられないとか、試してみたりだとか、支配しちゃえば愛してもらえると思っていたり。

ミナトくんは歪んでいる。でも歪んでしまっても仕方が無い人生を歩んできているから。

ミナトくんと一緒にいるの、初めは偽善だったかもしれない、話を聞いて可哀想だと思った。だけど時間とともに、ちゃんとミナトくんのことを好きだと感じていた。だから、痛くされても酷くされても全部受け止めるから全部ミナトくんに私の気持ちも伝わってほしいな、って強く思ってしまった。束縛とか支配とかそういうことで愛を感じてくれるならそれでいいよ、って抱きしめたくなる存在になった。

命で脅し続けてくというミナトくんの言葉重いけど、それでもいいよってきっと言うから今度は寝てるときじゃないときに言ってよ。

繋がりとか、愛だとか、目に見えなくて不確かなものを信じるの、難しいかもしれないけどいつか、愛されてるって信じて欲しい。偽善でも何でもない、純粋な愛情に。信じてくれたら、うれしいなあ。

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