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眼を惹く美しい作画で描かれる、ちょっと捻った設定の悪役令嬢転生譚です。

自分が執筆していた乙女マンガの世界に転生した彼女の役回りは、作品のメインヒロインである妹を虐め抜く義姉の悪役令嬢。愛する自分の作ったキャラ達が、自分が思い描いた通りのエンディングを迎えられるよう、自分の行く末とかサバイバルとかは考えもせずひたすら「妹の幸せの為に」ストーリーがルートから外れぬよう原作のままの悪役令嬢として妹を虐める役回りをこなして来ました。

遂に迎えた妹の結婚式。彼女は、ヒロインが王子と結ばれるエンディングに大いに満足していたのですが…
その後彼女を待ち受けていたのは、悪役令嬢の 断 罪 パ ー ト 。

彼女がそうした本当の理由なんかこの世界の誰にも理解できませんし、やってた事は真正の事実なので、味方は誰もいません。実家も敵です。
意図的に、やってる事は史実の某ベ●ヤみたいな極悪人に、嫁として投げ与えられそうになった彼女。
そこに急転が訪れます。
彼女を攫ったのは、近頃都を騒がす強大な「魔王」。原作者の彼女には描いた記憶がない、当然今まで面識も無い、イレギュラーな存在です。

とても整った、硬質で美麗な作画で描かれる、攫った獲物に有無を言わさず想いを打ち込むような、長く激しくも入念克明で傷つけることの無い行為☆
淫紋を刻まれて、身の内に激しく湧き上がる発情に耐える歯を喰いしばった表情から、崩壊して弛み蕩けるアヘ顔に至るまでの、迫真の画と流れの演出、「美女の肢体」をしっかりと描き出すデッサンと描線、グレスケで上手い人が描いた時に観られる、女体の肉置きの立体感と、どこまでも滑らかな肌の質感。
どれも素晴らしい出来栄えです☆☆☆

彼女の利他優先のお人好しな性格まで把握して、それに苛立っている風な魔王の態度と、ラストのエピソード、大体の枠組は朧げに暗示されています。

後編の展開はいかに? 美麗な画面をいつまでも眺めていたくなる良作。