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「大正発情乙女の縁結び」 へのレビュー

オススメ! 大正乙女が内に●●を抱えて熱い溜息を吐くとは

2023年08月11日   TUKUNE さん

このレビューは参考になった x 9人

可愛らしい絵柄が眼を惹く描き手。
大正時代ものならではの、生真面目な青い時です。

街の表通りに店を構える老舗の呉服屋。親の再婚で兄妹となったふたりは、今では代が替わった呉服屋の若旦那と、家業の手伝いとして、店を切り盛りしています。業績も、店の評判も上々、密かに慕っている有能好青年の義兄と一緒に働ける日々が嬉しい義妹ですが、この所、問題が発生しています。

神社に子宝祈願に行く友人に付き添った日の夜に、部屋に現れた、神のような不思議な何か。それは彼女に
「願いが叶うまでの毎夜、発情し続ける」呪いを掛けたと言うのです。
翌日から始まる、夜毎身体を燃やす疼き。彼女はそれが収まるまで、熱い息を吐きながらたどたどしく自分で慰めるしか術がありません。その上…

お兄さんにバレてしまいました。

真っ向から「困り事や悩みを抱えているのなら、力になりたい」と言ってくれる兄。こうして始まったのは、極限の羞恥に錯乱の人傷沙汰…ではなく(笑)、義妹の発情を兄の愛撫で絶頂に導いて発散させる、毎夜の秘め事です☆

秘めたる想い人に身を委ねて、発情で全身敏感になった彼女の身体に、撫でるように施される、優しい優しい愛撫。羞かしい自分をどこまでも受け入れてくれる兄に、心もほぐれた彼女の欲求は、日を追う毎に昂まっていきます。
じんわりと順を踏んで進んで行くふたりの関係の変化は、読んでいてとても快いものです。

そして、お兄さんも、別に聖人君子ではありません。
彼もまた、自分の内の思春期の劣情に悩み、神様に願掛けをした結果…●●●となって、義妹とは最後までの関係を結べないという事情を抱えているのでした。

さて、ふたりの想いは神様の呪いの障害を越えて、前に進めるのでしょうか?

義兄も義妹、どちちも秘めた想いを抱き合い、それを抑え込んでいる、いかにも大正の舞台装置が似合う恋のロマンスです☆

ところで、やっぱりコレ、神様仕組んでますよね??

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