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「仔羊は誰の手に2」 へのレビュー

狼たちの学寮に少女はひとり

2023年11月27日   TUKUNE さん

このレビューは参考になった x 8人

少女は、故郷を魔獣から守る魔法使いになる事を志し、女人禁制の魔法学園に、男装魔法で偽装して入学します。
しかし、田舎者の彼女は、女人禁制の理由、
~この世界の女性は、男性の魔力を注がれると発情させられてしまう~
ことを知らなかったのでした。

そんな設定下で、男ばかりの学寮に少女はひとり。彼女の運命やいかに?
そして少女の持つ重要な資質「祝福の羊」を巡っての、プレイヤー達の争奪戦の行方は?
しっかりした物語に載ったエロティックファンタジーの第二話です。

今回の相手は、第一話でも存在を明かされていた、生徒のボス格の王子(癖っ毛)と大貴族の子弟(黒髪ロンゲ)。
生徒ですが、それなりの魔法の使い手です。
二人にお茶会に呼び出されたヒロインは、前置きもそこそこに男装の偽装を剥かれ若い女子の肉体を曝されます。

伸びやかで女子らしい肉感のデッサン、前回よりもボディーの見せ方を意識した構図の多用と、よりクリアになった描線は、見易くて映えます。
発情電流的な魔力を常時急所に撃ち込まれて跳ね悶える肢体、どろどろの表情と抵抗を訴えるセリフのコントラスト、唆られるエロスです☆

男達の性格と情動で行為の個性が変わる丁寧な進行と描写は、長い行為の中でも読者を掴まえて離しません。
成育環境のトラウマか、お門違いの破壊的な激情を少女の身体にぶつける者、
若造のやり口とも思えない、調教感覚で少女の弱点を的確に嬲り愉しむ老獪な手管を繰り出す者…

性格と言えば、今回出番無しの他意の無いお友達君は「魔力の作用が優しい」子でした。それぞれにアドバンテージがあって、今後にも予断を許しませんね☆
第一話の相手、学園長も、今回は少女を捕獲せんと狙うプレイヤーのひとりとして思惑を語ります。

長編の枠組の作品、ここからの、激しい性感に曝され続ける少女の心身と日常の変容などにも期待したい所☆☆☆
これからの展開も期待大。しっかりした結末まで読んでみたい物語。

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