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「慰み者の権利」 へのレビュー
2023年10月01日 森永かなう さん
このレビューは参考になった x 4人
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衝撃でした。 自分の何か根幹に触れるというか、魂に響くというか、恐らく自分ですら気付いていなかった奥底の心に突き刺さる作品で、数日はご主人様のこと以外考えられなくなりました。 以下あくまでも私が感じた感想で、実際の設定とは異なるものです。 ご主人様に完全に調教されたヒロイン(私)。 もう人権や人格といったものは、既になくなった状態から始まります。 他の女とのあれこれを目の前で見せつけられ、私には感情のない冷たい態度と言葉しか与えられません。 なのに、その言動の一つ一つに、微かな愛や、私への執着を必死に探してしまう。 そして見つけて喜んで、心を満たしていくような感覚。 これは全てご主人様が与えてくれた、私へのプレイでしかないように感じていくのです。 ノベルに少し描かれていた、ここに至るまでの経緯を考えると、ご主人様と私の間には完全な主従関係と信頼関係と絆を築かれたのでしょう。 それはあくまでも私目線でしかありませんが。 ご主人様の心情は、本心はどこにあるのかは見失うことが多く。 しかしもう私はご主人様に縋り付くしかないんです。 私の世界にはご主人様しかいないので。 ご主人様の愛を見失っては生きていけない。 だからこそ、ご主人様の言動の全てに私への愛を感じ、己を生かし続けているように感じました。 ノベルとボイスドラマはどちらもまた違う魅力で、お互いがお互いを補完するようなところもあり、二つが合わさってご主人様がよりリアルに心の中に住み着いてくるような感覚になりました。 ご主人様に愛されたい。 ご主人様に必要とされたい。 ご主人様にとって唯一無二の、彼の加虐心を満たすことが出来る存在でいたい。 短いお話とボイスドラマで、まさかここまで自分がご主人様にどっぷり囚われるとは思いませんでした。 この作品でシチュエーションボイスを一本聴かせていただきたい。 もし聴けたら、私はもう現実世界に戻れなくなりそうです。
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