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「愛玩に赤薔薇を」 へのレビュー

タイトルに注目

2024年08月13日   つっきー87 さん

このレビューは参考になった x 1人

タイトルが伏線(?)になっている作品ですね。聞き終えた後だとタイトルがさらに味わい深い、余韻に浸れる仕様ですね
最初こそいかにも、吸血鬼、人外といった人間らしい感情のない冷酷無比な態度で、愛情なんて一ミリも向けてくれる雰囲気がない。
愛玩、愛玩と、飽くまでも自分のペット、玩具、非常食、食料のような感じで、弄んでいつ捨てられるか、殺されるかもわからない冷酷さを感じるんですが、人間であるヒロインの生態(?)を一緒に暮らしながら理解を深めていくうちに、表面上は相変わらず愛玩、食料として扱っているものの、生肉の食事は嫌だ、貧血になるので吸血を拒否するヒロインの要求やわがままに応えてくれて、徐々に絆されていっているのが分かって、某ネズミの国の獣と美女のラブストーリーを彷彿とさせてくれて、キュンキュンが止まらない
完全にお互いを理解しあえたと思ったのに、元の現代世界に帰りたがるヒロインと喧嘩になるところも、結局はアル様がヒロインを食料や愛玩としてではなく、一人の人間として尊重し始めたからなんですよね…
ラストの、人間式のプロポーズだと知ったアル様が、知っても尚赤薔薇を送るところは、もう完全に自分にとっての掛け替えのない愛情を向けた存在としても自覚してるじゃないですか!最後まで愛玩呼びなのもまた憎い
吸血鬼と序盤の内容からは、想像つかないような、聞き終えた後に一つのロマンチックな映画を観たような満足感でした

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