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「月にこいねがう〜何度もフラれたはずの彼に逆転求婚されるまで【最愛×官能×もだ甘えっち】」 へのレビュー

オススメ! 文学好きに刺さる官能のストーリー

2024年06月24日   ごまさば さん

このレビューは参考になった x 7人

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文学と図書館が大好きで司書資格を持つ一個人としては、朗読があるという予告を目にしていた時点から、どのような作品になっているのか期待に期待して発売を待っていました。
視聴した際に、図書館でのシーンとえっちなシーン、どちらも優しいトーンだったことに安堵しました。
えっちなシーンになると男性優位でガンガン突き進む、という作品も嫌いではないですが、この作品の場合は全体的に包み込んでくれるようなものが合っていると感じていたためです。

実際に作品を通しで視聴しましたが、シナリオが素敵で、予想を遥かに超える満足度でした。
一条ひらめさんの優しくて甘い落ち着いた声と作品の雰囲気が相まって、なんとも形容し難いくらい完成した作品になっていると思います。
文学少女の端くれだった私も漱石のオノトが欲しくて、復刻版を持っているので、宵一さんに羽ペンなんて頂いちゃった日には…溶けます!
(これだけヒロインちゃんが、がっつり自分とリンクしたのは初めてです)

『銀河鉄道の夜』が最初だけでなく時折出てくるのはある程度予想できましたが、子守唄として「星めぐりの歌」を囁いてもらえて幸せでした。
谷崎文学の、しかも『痴人の愛』の一節からのえっちシーンは、一体どのように描かれるのか…映画のワンシーンを観るかの如く聴き入ってしまいました。
ちなみに純文学が好き=むっつりすけべ、は概ね正しいと思いますwww
長恨歌の比翼連理まで出してこられるとは…楊貴妃にはなれないですが、宵一さんとなら固く結ばれたい!!!

一点だけ無駄にリアリティを追求すると、梟をはじめ猛禽類は羽音がしないので、音声作品だと表現は難しいかもしれませんね。
本作品のTr.5月夜の散歩はとても素敵に作られています!

奇しくも2024年6月22日は満月、もうこの作品の発売日はこの日以外には考えられないのではないか、と言うくらいぴったりすぎます。
素晴らしい作品をありがとうございます。

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