kaiyareさんのレビュー一覧
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強大な蟲に突然逆レされてしまうショタのお話です。
まず蟲のデザインにシビレました。
昆虫のデザインをベースにしながら、しかし胸部には人間の乳房が備わっているというこのデザインが
「昆虫でありながら女性的である」という意識を生み出して、昆虫に犯されるというインモラルさを存分に引き立ててくれます。
「虫の繁殖行動として強制的に犯される」というシチュエーションもプラスポイント。相手の衝動が本能的である事が、凌辱のエロスを増大させます。
そしてその凌辱を受けるのがショタであるからこそ、昆虫のエグみと人間側の清純さのギャップも際立ってエロいです。
ショタx昆虫の逆レ系の作品としては流れも行為のエロさも文句なしの傑作だと感じました。
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女体化して、みんなの前で化粧をしてしまうというマニアックが描写が特徴の作品です。
しかしこの「公衆の面前で女装をして化粧をする」という行為がメチャクチャエロい。
学校という”恥の文化”の象徴のような空間で、化粧を行う行為に抗えない主人公にとっても感情移入しながら読むことができました。
”女性という性別を獲得する”っていうのが女体化の特徴なのだけれど、この作家さんの作品はとてもその過程が特殊で、だからこそオンリーワンな作風がとにかく素晴らしい。
”超が付くほどの女体化好き”なら確実に刺さるはず。絶対に読んで欲しい作品です。
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とにかくこの作品の良さは「実在感」に尽きます。
管理人さんと女子大生の間に、エロスが介入してしまうインモラル感が素晴らしい。
音声作品としてはマゾ向け作品で「オナニーを見られる」「オナホコキ」「あまあまエッチ」など、様々なシチュエーションを次々にやってくれるので非常に満足感がある作品になってます。
他の音声作品は「キャラクター的」な。一面的なキャラクター造形が多い印象がありますが、この作品は実在のZ世代の女子大生のリアリズムがセリフからグイグイ伝わってきてとにかく凄い。
とにかく音声作品としての「実在感」がカンストしていて、聴いているだけで映像が再生されるような、そんな感覚がありました。
「デフォルメ化されてない女性像の音声作品が、こんなにエロいなんて!」
そんな気づきを鑑賞後に抱いた名作でした。
ポップで明るい作品。という話になっている東方プロジェクトの原作に、実はエッセンスとして隠されている「人物の裏にある暗い背景」を題材に、それぞれの切実な思いが強く描かれている短編集。
聖白蓮の弟設定。霍青娥の既婚設定。妹紅の不老不死設定など、様々な東方原作に含まれている切実な設定のエッセンスを、原作っぽく忠実に物語として読みやすい構成にしている事に成功している。
どれも「片思いのせつなさ」が非常に巧みに描けていて「死にゆくものと生きるもの」の中で起きる片思いのせつなさが、全編を通してバランスよく書けている。
「寿命を全うする聖白蓮の弟と、若返りの魔法に手を染めてしまう聖白蓮」
「不老不死である事から徐々に人間性を失いつつある事に気づかない妹紅と、それに気づく慧音の切ない片思い」
「かつては夫が居た事に思いをはせながら偶然出会った定命の男と愛を育む霍青娥」
どれもキャラクター同士の「切実なドラマ」がしっかり描けている。
東方の二次創作として非常に読み応えのある短編集になっていたと感じました。
幻想郷の春を題材にした東方の2次創作短編小説集。
小説として、自然の風景の描写が非常に美しく、幻想郷の風景が自然と浮かんできます。
いい意味でテーマや展開が難解で「なんだこれ!?」っていう感覚がして「あの描写ってどういう意味だったんだろう・・・」っていう思いが記憶に残る。
難解だからこそ、それぞれの場面や描写の意味を頭の中で考える。それが結果として心に残る。
小説は、どうしてもわかりやすさを優先してしまうと「作文化」してしまう。そういった中で、難解さを重視する事で、多くの読者にウケるエンタメ性は無いのだけれど、一部の人間には刺さる。そういう作家性の確立に成功している作品です。
「わかる文章とわからない文章の間に存在する美しさ」。それこそが「日本語の詩の力」であり、そこがちゃんと効果的に全編通して機能していました。
「詩の言葉の力」を信じて文字を書いている。そんな作家主義性がちゃんと上手く行っている所が、「やっぱり信頼ができるサークルさんだなぁ」と感じる良い作品でした。
地霊殿原作の「ニューロティック」(精神疾患的)で「ダーク」な空気が色濃く味わえる短編集。
愛を叫ぶというタイトルと表紙のウェディングドレスから「東方のキャラクターが出てくる純愛モノかな?」と思って読んでみたら「現実を受け止めきれず認知を拒絶する話」が1話目に出てきて、あまりの良い意味での後味の悪さが良い意味で思っていた作品と違って最高でした。
「過去の愛に囚われ時間が止まった水橋パルスィ」の話は、まるでこういう事が原作にあったかのように読んでしまいました。
「火焔猫燐に恋した男性の話」も、オチの冷淡さが、地霊殿という原作の感じが活きていて、全体的に原作感が素晴らしかったです。
「愛の裏には闇がある」という、このサークルさんの一貫した愛の捉え方が深まった1作。
読んでみると、ビジュアルがフッと頭の中に高解像度で出てくる。ビジュアルの解像度の高さが全短編から強く感じた名作でした。
「夢」をテーマに書かれた短編小説を集めた作品。
「人間の無意識が自動的に生成する物語」としての夢という概念から来る自由でフリースタイルで奇抜なビジュアルを、多才な作家さんたちがそれぞれの個性を出しながら表現しています。
自分が目標とする「夢」という概念にどう折り合いを付けるのか。というテーマの作品もあり面白かった。「夢=呪い」という概念は僕も某特撮のセリフとして大好きなので、それもあり楽しかった。
また「恋愛という感情も、言ってしまえば夢心地そのものである」という所から来るラブ・ストーリーであったり、リアルと非現実の境界線がブレるような感覚を読みながら味わいました。
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今回の東方新作。0時にちょうどに購入して初見でノーマルクリア。エクストラは2回でクリアしました。
だいたい1時間半でノーマルとエクストラをクリアした事からわかるように、今回の東方は凄く簡単な仕上がりになっています(ルナティックは難しいとreadmeには書いてありますが・・・)
「特にイージーは徹底的に簡単にした」という作者の言葉と、エクストラの圧倒的な簡単さからあるように「シューティング世代ではない人たちにとっつきやすく可能な限り簡単にしました」という意図が見れて良いと思います。
星蓮船のようなシステムですが、弾幕デザインは簡単でとにかくやりやすいです。「シューティング初めてやるならコレ」ぐらいオススメできる作品になったかなぁと言う印象です。
シューティングというジャンルがアーケードで産まれてから数十年。今や形骸化した弾幕シューティングというジャンルを、いかに「初心者にも触りやすいゲームにするか」という考えの中で、こういった難易度調整になったんだなぁと思うと感慨深い所があります。
東方、及びシューティングデビューにぜひ。といった作品だと思います!
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