ただ恋愛相談したかっただけのはずが、思いがけず先生の本性を知ってしまって、ヒロインの運命は大きく狂わされていく……。
入室前のノックって大事ですね。笑
裏表のある養護教諭とか、最高の設定過ぎます。
Under Rain作品の密かな楽しみである「……ったく」というぼやきが、本作でも聴けて嬉しい限り。
実はヒロインは端から先生狙いで、「彼氏がいる」というのも気を引きたいが為の嘘だったのでは……と疑いたくなるくらい浮気の葛藤が感じられなくて、いっそ清々しいですね。
恋人と進展したいと言いつつ、内心とうに愛は冷めていたのでしょうか。
勇気を出して誘ったのに反応が薄い彼氏に失望し、自信をなくしていたところに、可愛いとかソソられるとか、何かにつけて褒めてくれる大人の男性に出会ってしまったら、そりゃ彼の方がいいって思っちゃうでしょうし。
先生、他の女子生徒の事は面倒臭そうにしてるのに、ヒロインの話は実践も交えながら最後まで真剣に聞いてくれるし、処女なのを気遣ってセーブしながら優しく抱いてくれるし、体だけの関係と言うには甘すぎるキスまでいっぱいくれるし、こんな「特別扱い」されちゃったら、ねぇ……。笑
特典ではデートをキャンセルしてまで抱かれに行ってて、完全に落とされています。
先生もヒロインにハマってる事を隠しもしないし、何なら別れを唆すような事まで言ってくるし、相思相愛ですよね。
こうなっては、いっそサヨナラした方が、かえって彼氏の為になりそうな気がします。
あんなに天然で男を煽るのが上手いヒロインに誘惑されて手を出さずにいられるなんて、どんだけ聖人なんだって感じですし、彼氏には卒業するまで清い関係でいる事を望んでくれる純情な女の子の方が合ってそう。
他の男性に走ってしまった彼女だけを責めるのも酷で、これは恋愛のスタンスが噛み合わなかったという、不幸なすれ違いだったんだと思います。