大鎌マニアさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 242位 | (役に立った数:293件) |
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投稿数ランキング | - | (総レビュー数:42件) |
全作も読んだ上の感想ですが、流石としか言い様がないくらい読み応えがあり、現代では赤ずきんくんは禍々しい魔王にしか見えないのが笑いを誘う面白い作品です。
物凄く執着が怖いけれど一途で純愛なのですが、圧が凄いのとスマートではない(笑)もっとソフトに扱ってあげてよと思うシーンが全作からも垣間見れます。
ラストは誰もが納得出来る終り方で素敵でした、物語から派生しそうな狼くんが脇にいてちょっと期待がもてそうなモブでは絶対無いビジュアルの子なのでスピンオフみたいなのが出るなら絶対買いたいです。
まず、比良坂は勝手に地獄を堪能すれば良いのに白石さんの内に秘めた芯の揺らがなさに強烈に惹かれている様が読んでいて清々しい。
どうにか屈服させたくて罠を仕掛けるあざとさが比良坂の下衆さを発揮し人間の悪さを強調させていて小気味良い。
白石さんとの出会うモノローグが対比良く比良坂の内面を良く描かれていて今年1番楽しめた作品、絵柄はカワイイが少し拙い所も内容の濃さでカバー出来ると思う。
比良坂の動きを今後も見たいし未完だと思っているので次作絶対に買いたい。
白石さんには可哀想だが比良坂の様な人間に纏われ体質なのかも知れないが応援したいと思う良作。
丁寧な描写なので八坂さんに惹かれている古川さんの可愛さが良く分かる作品、東京へ就職する為に地元を離れる切なさを八坂さんに対する憧憬と恋として読者によく伝わってくる。
序盤は八坂さんの想いは何処にあるのか彼女にはわからないが駅の中でのシーンが染みる様に伝わってくる。
大人の恋愛は素敵だなと思えた作品、古川さんの性急な愛に翻弄される八坂さんも面白い。
ラストで八坂がポツリと話す本音がとても良いオススメの作品。
2022年04月30日
まず絵柄が美しい!アニメを見ている様だった。
絵の崩れがなく建造美としてまず惚れ惚れする、肉感的に肌の線が余りにも綺麗過ぎて硬く感じてしまう部分もあるが概ね抵抗なく話は読めた。
魔王様が天然と巻末にある様に会話がちょっとズレていて絵柄とのギャップに笑う所がある、主人公のユキも暴走気味なので上手く相乗作用があると思う。
世界観が重い魔王軍という人間側と対立関係にあるスタンスにユキの立場を表現したシーンや魔王が何故この子を受け入れたのかをもう少し詳しく知りたい。
優しいだけでは無い鋭い魔王の意思や造形美をくまなく表現された魔王軍を見たくもある。
続編あれば買いたい。
2022年04月30日
この作家さんは漫画で魅せる小物一つとっても丁寧なこだわりを感じる描写が好ましい。
ハルを育てている件や部屋の中にある物が良く分かり食べ物が美味しそうで物語の中心部分を占めているのが非常に上手く表現されている。
獣人との恋愛感情の流れや葛藤も切なく迫りハルの一途さや、アキの帝国においての生き苦しさが浮き彫りになっていて胸に迫る。
一コマずつ見れば画力的に構成や視点に迫力もあれば拙い部分もありワザとこうしたのかなと考える所もある。
ラストの柔らかい穏やかな絵柄が前半の温度差となっていて読んで納得出来た。
2022年01月24日
この作家さんの話しだけは精神を抉る様なのが多く、個人の恋愛や閨話とか甘い作品は一切見受けられないので注意が必要だと思う。
今回もやはりそうだったのかと頷ける、絵柄が可愛いらしいだけに余計に傲慢さやエゴイズム、自己愛が浮き立つ内容に心折られる、爪痕を残す為にこの作家さんは描いてるとしか思えないので下手にギャグを盛り込まないのが好ましい。
何故中華系だったのか、何故このキャラでなければならなかったのか考察してみれば彼は「外の者」もしかしたら地球外でも良いくらいの俯瞰から彼女達を見る者として表現したかったのだろうかと思う。
甘い内容や面白い話は期待しない方が良い覚悟して読むのをオススメする。
楽しいのは作家さんの名前だけである。
作家さん買いで、やっぱりか!が、感想である。
ヒロインがいつも割食ってしまうし赦されてしまう男主人公を描かせたらこの方しかいないと思うくらい「愛情表現が重い」
濃厚なベッドシーンに画力センスがあるから姑息な技法も使わず悪戯なチートアイテムをいっそ好ましいくらい暁夜の吸血行為と言う観点で強引に進めてしまうのが面白い。
ヒロインは最後迄自分の意思より暁夜の思いを汲んでしまう所なんか本当に残念でもあり勿体無くもある、1度彼を冷たく突き放すエピソードがあれば内容に厚みが出るのかとも思う。
この作家さんの男主人公は執着心と独占欲が旺盛なキャラが多いが彼らなりの矜持を持っているので必要以上に彼女のメンタルを傷つけたりはしないから最後は読んでも困惑はしない。
基本は自分勝手さも目立つのでヒロインにキチンと謝罪してあげて欲しい(笑)
この作家さんのヒロイン達は本当に相手を思いやるいい子ばかりなので困る。
2022年01月24日
一言おじいさまが言うとしたら、
「お前たち全然マジメちゃうで!」であろう(笑)
待っていた2巻!この2人の甘い時間が清涼で読んだ後の厚みが凄く心地よい劇画チックなドラマを見た様な錯覚を覚えた。
時間軸の取り方が非常に上手い、この作品はもっと世に送り出して貰えないかと思う。
騎士2人の恋愛として内容を絞り込む為に周囲の者の関連性を端折って居るのが惜しい。
上司と部下、幼馴染み、話しを拡げても何ら問題無いと思うくらいにキャラが作り込まれている。
2人の寡黙でストイックだった恋愛事情が動く瞬間を読めて楽しかった作品。
もっと過去話しを読みたいし、絶対知られたくなかった男の頑な少年時代を描いて欲しい、次巻があるなら絶対買う!
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2022年01月24日
作家さん買いです。
まず、「んぎおー」「ギュオー」に笑かして貰うからリリーちゃん好きな方には必須。
絵柄が可愛いのでシリーズは揃えて細部に渡って丁寧な衣装の書き込みが毎回楽しみ、この本は言わばファンブックで本編ではなく次巻への作り込みを提示したサービス内容となってるのでリリーちゃん好きな方には読んで楽しめると思う。
とにかくこの作家さんは面白い、愉快ネタ盛りが凄いからまずツッコミなしでは読めない漫画。
続編を待った甲斐があったと思う。
着物の皺1つ描いても丁寧な表現力とリアルさに劇画チックな世界観、話はどんどん膨らんで宮廷の政争に暗澹たる内容が盛り込まれて来て読者はハラハラさせられてしまう。
春燕の過去と泰嵐の過去が少しずつ明らかになってクロスしていくのも抜群に巧い。
只、タイトルに閨話とあるには少し重いピロートークではないかと溜息が出てしまう程にこの2人の純愛は切ない。
読者として2人は幸せになって欲しいが乗り越えなければならない壁が幾重にも連なっていて読んでいて苦しい。
愛し合っていれば当然子どもも成すだろうしなかなかにハッピーエンドを想像しにくい話ではあるなと思う作品。
濃厚なベッドシーンは言わずもがな流石に絶倫過ぎないか?春燕壊れてしまわないか?と心配になるくらい美しく官能的だった。
何回も言うがこの作品は少女漫画で出しても良いのではと思うくらい秀逸な内容だと思う。