今回はネタバレなしでレビューしたいと思います。
まず、“音”に関して。
おすすめされた時に、「音作りが一味違うサークル様」との紹介でしたので、その点を頭に入れながら聴きました。
うん、確かに!なんと言ったら、そう“音が生きている”という感じがしました。ただその場面に合わせて置いた音ではなく、その場面を、情景を、より効果的により情緒的に彩っているように思えました。
冒頭の令和から昭和初期へタイムスリップしたことが見事にわかるそれぞれの喧騒音。
木造建築や木製の家具だとわかる軋む音(個人的にこの軋む音が好き)
賑わうカフェー店内のざわめき。
扉越しや服に埋もれた際のくぐもった声。
衣擦れや肌を撫でる音。
数多の“音”がリスナーを、作品の世界へ導いてくれます。
次は殿方に関して。
メインの殿方、周布氏。
ジャケ絵では華奢な感じですが、ysd.様の低く響くお声は色っぽくて、このギャップ良いです。ありがとうございます。
何度か周布氏が嫉妬する箇所があるのですが、Tr.05の嫉妬と焦りが入り混じったあのシーンが好きです。キュンとキました。
ヒロインの初めてのお客で、彼女の絵を描きつつ、キスや手淫で、彼女という華を育て開花させていきます。また、彼自身も彼女の“匂い”や唇に惹きつけられて……。
もうひとりの殿方、中津氏。
エロカフェーのオーナーで、自分の店の女給水準を知っておきたいと、初っ端ヒロインを“味見”しちゃう人。
ただ、あくまで事務的な行為なので、ドライ。でもエロい。Tr.05では、他の女給さんといたしてますが、そこもエロい。
鷹取レイジ様の高めのお声が、ミステリアスさをさらに醸し出してくれています。エロい謎のお兄さん。好き。
作品情報を見ると、「シリーズ名カフェーオラシオン」とあるので、中津氏のお話も!?と期待しつつ今回はこのへんで。
昭和初期のエロカフェーで出逢った二人の甘く切ない恋物語。
是非体験してみてください!