屋台でひとり呑みをしてるとチンピラの諍いが始まり店が散らかるとガタイのいいお兄さんがドスの効いた声でその場を鎮めた。
自分の組のもんが迷惑かけたとお兄さんは言う。
お詫びに宿泊先まで送ると言われ、場所を伝えるとそこは対立してる組の島らしく。
じゃあ、ラブホ行こっか
のこのこついて行き服脱ごっかと言われ断るとついて来たくせに何言いよるん?と言われ仕方なく脱ぐと騒動で汚れてしまった服を洗ってくれて…
私が意識しとっただけ!?
ラブホやけど何もせんって!と言われ、でもそういう雰囲気に…って本当に何もせん!
狂也さんラブホが初めてらしく照明にテンション上がっとるし、はしゃいどる。見た目に反して可愛い。お茶目。
することないけん、エッチでもする?とか言いながら、何もせんって言ったんやった。辞めとことか。
私、変に期待してしまって欲しそうな顔してしまった自覚ある。
気持ちよくしちゃるけん、俺に任せとき
そう言われ身を委ねると、とろけるように気持ちよくされる。
このままもう1回、となった所で狂也さんの電話が鳴り響く。
別れを告げられてワンナイトなの、分かってた。
だけど未練がましく初めて会った屋台に行くとまた会えた。心の中で浮かれてたら会うのは最後やね、と。
最後なのが嫌でもっと話したいとお願いしてしまった。
狂也さん、こちらに対して逃げ道を作る。選択肢を与えてくれる。
でも逃げないのなら求めてくれるし愛してくれる。
住む世界が違うからこれ以上足を踏み入れちゃダメだと理解してるのに離れたくない。
最後の言葉を聴いていいなって思った。
一緒におってくれるならどこでもいい。
500DL特典聴いて泣いた。
好きでおっていいんや、片想いじゃないんだって。
付き合えなくても、幸せにしてあげようとか思わんくていい。
人目があるとこでは会えない、ひとときの逢瀬かもしれん。
でもそれでいい。幸せだから。
狂也さんのキス、どちゃくそえっろくてたまらん。