幼い頃に出逢った時から、ヒロインに降りかかる災いを無くしてくれた”守護霊”さん。夢でしか会えず、触る事も出来ないけれどいつも味方の頼もしい”救うもの”。
でも10個の願いを叶えた後、ヒロインの現れた守護霊さんは、
否、彼女の中に巣くっていたそれは……弾けた。
ビジュアルと逸話のイメージからもっと軽薄で粗野な方なのかと思いきや、最初からヒロインへ「かわいい」と連呼してきたので驚きました。
その後もヒロインへ危害を加えようとした者に怒りで震えたり、触れられない存在なりにできる限りの愛を伝えたいと口付けの音を出すという形で愛撫したり……(ここ最早健気ではと思う程、後から考えればマーキングの様な意味合いだったかもしれませんが)。
聞いてない、こんなに愛情の矢印が大きいなんて……。構えていた心が崩されていく……これはいけない。
ですが同時にこの後の展開に恐怖を感じました。
これだけの思い、出てきたらどうなってしまうんだ……。
最終的にヒロインの願いを10個叶えた”守護霊さん”は、彼女の前に現れます。ジャケ絵のようないで立ちで、彼女が思い浮かべた姿に似た鎧姿で、
心底嬉しそうに直接触れられる悦びを叫びながら。
鎧を引き摺るような音が聞こえたのが最高でしたね……。
が、愛し方はやはり人外。全てを喰らわんとヒロインを蹂躙し自分のもので満たしてやろうとする姿は、ヒロインが思い描いた彼とは似ても似つかない悍ましさでした。狂った様に笑いながら、ヒロインの頭のネジをぶち壊して作り替えるかの様に身体を開いて……。もう……めちゃくちゃだよ……(感嘆)
『巣くうもの』の逸話、明るく陽気でだがどことない圧のある声、目を逸らす事を許さない目。予告時点で癖に刺さる気配に、試聴時からとても楽しみにしておりました。
結果的にとても楽しませていただき、私自身も頭のネジをぶっ壊されてきました。素敵な作品をありがとうございます。
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