浅田的鑒賞一覽

最初は
「嗚呼よくあるセックスに苦手意識を持つヒロインの為に手解きを……って奴か」
と思っていましたが、忘れていました。
このサークルさんで普通で終わるわけがありませんでしたよね。

ヒロインの危機意識が少し足りないように思えたので☆4になっています。
ですがヒロイン本人の精神状態とお相手がかけてくれる優しい言葉を考えると
「まあヒロインがそういう行動に出ちゃうのはしかたないのかもしれない」
となってしまいました。

お相手の男性は例に漏れず常軌を逸した男です。
首絞めてきたりします。苦手な方はご注意ください。

ヤンデレ・義弟、そしてシチュエーション作品……。
これらから想像できるものといえば
「義弟に超一方的なヤンデレ感情を向けられる」
という展開だと思います。

この作品は少し違いました。
確かに義弟はヤンデレで、「姉(ヒロイン)以外どうでもいい」という姿勢です。
でもヒロインも少し義弟に想いが芽生えているような感じなので、
一方的に愛されて地獄を味わう……ではありません。

私はこういう展開はとても良いと思います。

優しい声と狂気の演技で魅入られてしまいました。
普段私はヒロインと自分を分けて聴いているんですけど、
この八尺様は私を沼に引きずり込んできた……。

中盤から最後までずっとずっと耳舐めてきて、
狂気的に笑いながらヒロインを犯してくる八尺様。
耳舐め苦手な私ですが、この方の耳舐め演技がすごすぎて
「あれ?苦手だったっけ……?」って思ってしまいました。

緩急のつけ方が本当にお上手で、完敗でした。

私はこちらのサークル様の作品・シナリオが大好きなので、
試聴してすぐ購入しました。
今回もお話の残酷さが最高で、
自分はあまりメリバエンドが好きじゃないんですけど
このシリーズなら平気と思えるようになりました。

前半はヒロインに優しく語りかける教授だったのに、
終盤になると亜人と人間に関する残酷な現実を突き付けて責めてくる。
この緩急のつけ方のうまさに、完敗しました。

ただ一言。
怖い。

前作のユニコーンもそうだったんですけど、
強い種族である亜人は「人間は弱い存在だから護るべき」という思想を持っています。
前作と違う面というと、今回の彼が「国会議員」という権力者ゆえにの圧の強さでしょうか。

どんどんヒロインの自我がなくなっていくので、
聴いてて滅茶苦茶怖かった……。

ヒロインの周囲の人間はみんな彼によって幸せ。
その幸せを維持するにはヒロインが彼に対して従順になること。
メリバ?……メリバなのか?

異種族の愛を全力で受け止めましょう!!

魔王軍幹部というから物凄く鬼畜なことを勇者にしかけてくるのかな……
と想像していたら、何だか優しめだぞ!?と驚きました。

ツンデレ気味の魔王軍幹部×男装勇者。
傍から見てたら微笑ましいかも。
とか言ってたら復活した魔王様が二人を見守ってた。

執着≒ヤンデレ系と思っていた自分を殴ってやりたいぐらい、
微笑ましい純愛モノでした。

クソガキくん……。
「バカだからわかんねえけどよ」とか言ってますが、
言い回しがものすごく面白いんですよね。
某エロ漫画のような独特な言い回し。
結構知的かもしれません。

後半の彼の夢や胸中を語るシーン、
すごくかっこよかった……!!
声優さんの演技も素晴らしいし、
あれ?少年漫画のドラマCDでも聴いてたのかな?
と思うぐらい熱かったです。

鬼畜っぽく攻めてるけど彼自体は鬼畜じゃないので、
心が痛い、って思うことはありませんでした。

送り狼って妖怪にいたっけ?と思いながら聴きました。

後半ずっと驚きっぱなしです。
神社の中でヤるのはまずい!とヒロインが抵抗しても、
祀られている神は自分なんだから、
お供えのように身体を捧げていいんだよ、問題ないよ?
みたいに言われた時は
あまりにもぶっ飛びすぎて無理やり納得しかけました。

あとメリバエンドの彼のセリフ。
ほとんど「〇〇してあげる」「〇〇してあげたのに」
だったので、
「嗚呼本当に彼は(神様だから)人とは価値観が違うんだなぁ」
と実感しました。

おまけSSを読むとメリバエンドのヤバさがさらに際立ちますよ……

二人とも優しい口調で話してくれるのに、
言ってる内容がめちゃくちゃ怖かったです。
特に怖かったのは本性を現したトラック。
愛らしく振舞っていたのに一気にトーンダウンしてそのギャップに恐怖しました。

本編も恐怖極まりないんですけど、
DL特典も怖いです。
天野さん目当てに購入してたので、
彼の病み演技とセリフで恐怖は最高潮に達しました。