Liste des critiques de 桃花鳥

霊能力がある血筋の主人公が、学費のために実家から引き受けた怪しい調査依頼の対象の危険な二人組に捕まって、処女喪失からお尻まで快楽調教されてしまうお話しですが、さすがの筆致で引き込まれます。
おいおい明かされるのですが、遥香が捕まってしまった辰臣と氷雨はお互い一緒にいないと存在があやうい二柱の神様で、遥香だけがそれぞれの存在を感じ取れている特別な存在…それは捕まってしまう～
痛いことは無いので安心して読めますが、同時に二人の相手をさせられてる遥香ちゃんが大変そう…応援してます!

恩田くんは「無愛想で生意気」とありますが、先輩で教育担当の塚原さんにはたくさんしゃべるし、からかって笑うし、甘えている……えっ、好きなのでは?

「失恋した」「捨てられた」と言ってますが、原因等詳細はわからず。
関連する発言は恩田くん本人が酔いつぶれての「消えたい……なんで僕なんかがのうのうと…」のみとなるのですが、「僕なんかがのうのうと…」に続く言葉は何だ!?
悪いのは自分で、捨てられた原因は自分にあるような感じじゃないですか?
……えっ、他の女性(塚原さん)を好きになったのに気づかれたんじゃない?
彼女のこと好きだったのに、他の女性(塚原さん)を好きになってしまって、どうしようもなくて泣いてるの?

そして、以前は「彼女いるんで僕」と線引きする周到な男が、酔いつぶれたていをよそおって(酒の勢いを借りて?)お持ち帰りしてしまう腹黒さ。
「どっか開いてたっけ……」と言う塚原さんを見る彼の目を見てください。こいつ酔ってないよ!(震え)

そしてベッドの上にあった可愛いうさぎのぬいぐるみ……明らかに元彼女の暗喩なのだが、塚原さんに投げ渡された後、じっと見てから手放して塚原さんしか見てない上、塚原さんが彼氏作らないこと責めだして距離を詰めての……ハイ、ここから答え合わせの時間です、って感じで面白かったです。

主人公は〇い頃から決まっていた政略結婚のため、好きな人とは結ばれないことに納得いっていたのに、その好きな相手が閨指南見届け役で、ってこの時点で主人公かわいそすぎ…って感じだったのに、湖珀様に抱かれている香凜さんを見つめる感情を抑えたような目でわかってしまった…、これ両肩想いじゃん!!!わーーーってなってから、それを気づきながら受け止める湖珀様。この感情を言葉で表すのが難しいです。読んでみて欲しいです。

なんというか大型の異形に人間の男の子がめちゃめちゃにされてしまってるんですが、もともと男の子の好みが大型種で、憧れているので、ハッピーな状況という… 何を言っているかわからないかもしれませんが、はためから見ると「相手異形だし、大きいし、ひえっ、大丈夫?」と心配になってしまうのですが、男の子にとってはとてもハッピーな出会いだったという作品で、面白かったです。恋人同士になれることを応援してます。

幼い頃からずっとそばにいた二人
片方は何があっても地獄の底まで一緒にいたかったけど、もう片方はそんなことは露知らず、道連れを望まず突き放して…という、私の大好きな両片想いでした。ありがとうございます。
洗脳と正気のはざまを彷徨う王様から「離れないでくれ」って言われた時の騎士の表情にうわあああってなりました。よかったです。

主人公は婚約者候補だったけど魔力がなくて身を引こうとしたが、執着王子に体でわからされてしまうという話です。いや、王子…わからせる前にちゃんと大好きって言おうぜ。王子、キミ、はじめてだったの? 他の女性にはたたな…って、一途なのわかったけど、そんな好きなのにミライラちゃんをあんなめちゃめちゃにしちゃって……健気なミライラさんに嫌われなくてよかったね。というすれ違いハッピーエンドでよかったです。ただ、精霊の祝福や魔力うんぬんって話の中に出てきて、魔法的なものが何もでてこなくてちょっと残念。

甘～い、とっても甘くてよかったです。
譲が「ずるい」って言う相手は、お姉ちゃんとか大好きな相手なんですよね。かわいい。
ネタバレですが、周囲にばれて騒ぎになったら、それを面倒に思ったBさんに自分の記憶を消されるかもしれない、っていう思いつめた譲へのアンサーとして、譲の記憶消すんじゃなくて周囲の記憶を消すよっていうのを言葉じゃなくて行動で示すBさんが良かったです。

新米ってついてるけど、異人くんとの遭遇から襲われてる時の冷静さが異常で、新米じゃないないでしょ。ベテラン研究員が転生してるんじゃないのかな。
異人くん(複数)の巣の中に連れ込まれてめちゃくちゃにされている間も、冷静に生態を分析しているし、自分の体を使って実験するのにためらいはなく、ほんとすごすぎるとしか思えない受けくんでした。これからも研究がんばって。

ハッピーエンドのその後のとても素敵ないちゃらぶストーリーでした。
少年だったころは愛する妻に、夫として男として意識されていなかったというせつない時期を乗り越えて、いまでは大人になって夫婦として見てもらえて子供もできて、さらに「出会ってからずっとあなたに惹かれ続けています」って言ってもらえて、見守ってきた読者としてほんとよかったね!の一言だし、最後に夫の腕の中に寄り添うシャーリーもかわいかったです。

元気で素直な先輩と無表情なむっつり後輩の組み合わせがよかったです。
主人公が自分の気持ちをはっきりと相手に言うのが爽快でした。竹を割ったような性格で好感度高い。
何を考えているか顔からも口からもわかる先輩に対して、後輩の方は無表情だし口数も少なくて、何を考えているのかわかりにくい(いや主人公好きなことはわかるよ)、この組み合わせで互いに距離を縮めていく過程がとても良かったです。