su_se1さんのレビュー一覧

分からせ(セ)大好き人間です。
でもただの分からせではないんです。純也くんにとって生きること、彼の抱える孤独に触れ心臓がきゅっと苦しくなるお話でした。
音声作品を聴いていると、キャラクター(彼)に感情移入して信じられないくらい胸が痛くなることがたまにあるのですが本作がそれでした。
頑なに嫌がったり抵抗するところからヒロインの意思は固いものだったのだろうなと想像できるのですが、個人的には腑に落ちないところもありました。
ですが全体的な感想としてはとても良かったです。
かなりドSです。えっち中にヒロインの好きな相手(勘違い)に電話をかけるシーンはあまりにもすごい背徳感。聞きながら思わずやめてー!、と首を横に振って反応する自分がいました。
彼の本心に触れられるトラック3でぜひ泣いてください。ぜひ震えてください。

ネガティブな感想を含みますのでご注意ください。
なんでもどんとこい!兄弟に溺愛されたい!兄弟みんなで仲良くいてほしい!という方にはおすすめです。

転生の身(私が)だし普段は避ける実兄作品も好きな演者さん、サークル様だし大丈夫だろうと購入しましたがあまり刺さりませんでした…
私自身、自己投影型リスナーではありませんがずっとヒロインのことを「みこ」(彼らの妹の名前)呼びのままお話が進んでいくこと彼らの家族愛を外から眺めているような気持ちになってしまいました。

良かった点としてはお兄ちゃんが看病してくれる序盤のシーン、さすがの生録りSEもありお兄ちゃんの優しさ溢れる橘さんの声やよしよしが疲れた身体に沁みます。
私もりんごあーんしてほしい!
みこに関しては全肯定お兄ちゃんですが、ただの甘い言葉ではなく精神的に色々疲弊しているであろうヒロインへの気遣いの言葉やよしよしが良いな…と思いました。
自分の好みではなく苦手要素に意識が向いてしまっただけで、演者様とサークル様の情熱がこもった素敵な作品でした。

演じられていた三橋さんも言われていましたが「可哀想はカワイイ」
まさにその通り……台詞に「可哀想で可愛い(語尾ハート)」があったり、それをナチュラルに言う男または彼が大好きなのですが和久井くんは少し違います。
大好きな彼女には笑顔でいてほしいのに自分のことで泣いたり可哀想な彼女を見るともっとその顔がみたい、可愛いと興奮する気持ちが抑えられなくなりそうになることに罪悪感を覚え葛藤していたのです。
自分の気持ちと葛藤しながらヒロインを第一に考えてくれる彼の感情が揺れ動く様がひしひしと伝わってくる三橋さんの演技が素晴らしいのなんの…
そしてそんな自分の性癖に苦しむ和久井くんが可愛いんです…たまらん…という新たな性癖に目覚めてしまったような気がします。
可哀想で可愛い言う彼も好きでしたが可哀想で可愛い彼も好きなのかもしれません…

年上だからこそ年下の彼にお世話になっていることに後ろめたい気持ちのあるヒロイン。そんなヒロインに大丈夫だよ、ゆっくりで良いんだよと支えてくれる和久井くん。
そんなふたりがすれ違いからお互いを理解し合い支え合うお話。
さすが安心と信頼のしらまっとさん、というところで癒しもあり最初から最後まで愛たっぷりの作品でした…!

想像していたよりとんでもなく深く優しい大きな愛のお話でした。
出会った時から本能的に他の人(獣人たち)とは違う何かを感じ取っていたのかもしれませんがふたりで様々なものを乗り越えたあとに運命の番であること、真実の愛を知るというところが素敵でした。
そこにたどり着くまでに揺れ動く心、王族ならではの王位をめぐる争いなども描かれています。これらにより彼の生まれ育ってきた環境や置かれている立場を想像することができ物語、設定への没入感がぐっと増した気がします。
興味本位で拾った人間に次第に心惹かれていくレオル様。軽い気持ちであげた帯飾りを大事にしていたことを後に知ることになるのですが、綺麗な宝石類ももらっているはずなのに最初にもらった帯飾りを大事にしまっているヒロイン。
ヒロインにとっては迷い込んだ異世界で頼れる人もいない環境下で自分を見つけて守ってくれた恩人とも言える彼にもらった物、ということが心の拠り所であり支えだったのでしょう。ヒロインに出会うまで周囲にいたのは自分の本質や姿を見てくれる人ではなく、お金や立場を大切にしそれらが危うくなればすぐにでも離れていくような人たち。そしてそんな自分を慕い着いてきてくれると言うヒロインもレオル様にとっては唯一の存在になっていく。
このシーン本当に泣きそうになってしまいます。この後のしっぽ、お耳もふもふシーン良すぎて泣いちゃいますよ…王が触らせる(許可してくれる)ということはどういうことかお分かりですか…シナリオは阿佐ヶ谷かんろ様なので安心と信頼のもふりシーン、優しくでっかい愛のお話がここにあります。
ぜひふたりの行く末を見届けてくださいませ!

ASMR要素もありつつ、癒されるキャラクターにシナリオを楽しめる作品についに出会うことができ感謝です。
お声を担当された小原さんの話し方ひとつひとつがイメージしていたトラ娘ちゃんそのものでした。
一人称が俺、野生化しかけていたこともあり最初はツンツンしていたトラ娘ちゃん。ふたりで過ごす日々の中で頼り支え合っていくことを学び寄り添って生きていくという当たり前だけど愛しい日常がそこにはありました。
作中でお仕事で疲れ気味な主人公に気付き労ってくれるのですが、その言葉が仕事に疲れている現代社会人にはぐさぐさと刺さり涙が出そうになってしまいました。

素敵な作品をありがとうございました。

かつての恋人が以前と同じ、あの頃と同じ姿で目の前にいるなんて。
詳細が分からないまま進んでいくストーリー。少しずつ細部が見えてきたとき切なくもあり愛しい感情に包まれます。
トラックリストには詳細な説明があるので100%何も知らない状態で聞いていただく方が物語を楽しめると思うので、気になる方はぜひキャラクター紹介のみ読んで作品を聞いていただければと思います…!

フリートークでは三橋さんのキャラクターへの思い、解釈が聞けてより本編の彼らへの思いが深まりました。
サクッと気軽に聞ける尺でありながらも濃いストーリーが楽しめます。

トラック2の01:48辺りで大きい雷の音がありますので苦手な方はご注意くださいね!

香り、調香師がテーマとして取り扱われている作品が大好きなのでとても楽しみにしていたこちらの作品。
ふたりが出会い、少しずつ距離が近づいていく様子やヒロインから一歩踏み出すことでこれまでとは違う関係に変わっていく姿の描写が丁寧でとても良かったです。
最終トラックでは薫さんのお膝の上でぎゅーしてもらったり、深い愛情を感じられて心がぽかぽかしました。
しっかりとえっちですし、というかこんな綺麗なお顔でエロいことを言うしド攻めだし…というところもとても良かったです。
Sっ気もありますがヒロインの身体を第一に考えてくれるタイプの彼なのでそこはぜひ安心して聞いてくださいませ。
一人称が私、そして敬語、耳元での囁き多めのCVひらめさんはとんでもないですよ……すごいんだから…
ヒロインがぐいぐい行くタイプでおねだり上手なのも良かったです。

タイトルにお世話とあるようにごはんはもちろん、疲れているだろうからとあーんしてくれますしお風呂にドライヤーにと色んなことをしてくれます。
日々頑張るヒロインちゃんをすごく心配してくれる彼。歯が浮きそうなほどの甘い言葉、息をするように可愛いと大好きを言ってくれます。
ヒロインちゃんの味の好みを把握していたり、いつでもごはんが食べられるようにと夕飯の準備をしてくれているところスパダリ力がかなり高いです。
彼はちゃんとゴムをつけてくれるタイプの男です!
彼女のことを可愛いと思うあまり(?)お姫様だったり子うさぎちゃんだったり子猫ちゃんだったり様々な呼び方が登場します。
初心カワ系ヒロインちゃんだからそう呼んでしまうのも仕方ないですよね。
恋津田さんのお声が優しくて心地よいので就寝前に聞こうとするとものの数分で寝落ちしてしまいました。
一緒にお風呂シーンはお風呂でのいちゃいちゃがメインなので洗髪や洗体などはありません。
ドライヤーも一瞬で終わりますので音が苦手な方、気になる方は安心して聞けると思います。
スパダリというよりかは全力の甘やかし!という感じなので何もしたくねえ!という時にいかがでしょうか。ダメ人間になりましょう。

“口が悪くぶっきらぼうだがやることはしっかりとやり、生徒に人気“なんてそんなの大好き…!!!

それはまあ置いといて、そんな先生と生徒のお話です。学生時代から数年後まで描かれているところも好きなポイントでした。

ふたりだけのお話ではなく多感な時期の心模様や苦悩、お互いに向き合うために思いを言葉にすることの大切さ。いじめ、いざこざの原因って案外しょうもないことだったり小さなことだったりするんですよね。
ひとりひとりが持っているリアルな感情がそこには存在していました。
最初は嫉妬心だけだったのにいつしかいじめを何も言わず受け止め反抗しない態度にイライラして、取り返しのつかないところまで来ようとしている…というところがとてもリアルで良かったです。

桃真のことを思い、本人が言ってくるまではと深いところには触れず見守ってきた夜千樺(先生)。
これすごく愛を感じられるシーンなので、ぜひ先生に背中を押され桃真が自分の言葉でいじめられていた悠仁と向き合おうとするところを含めて注目してほしいです。

その後も成人するまでは手を出さないと決めているところやなにもかもが初めての桃真のペースに合わせてくれるやち。いい男、大人なんです。
焦れもだ年の差BL、あまあまハピエンが好きな方にはぜひ聞いていただきたいです。
キュンもエモさも楽しめるこちらの作品をいかがでしょうか…!

今作も素敵な作品をありがとうございました。

記憶喪失、ヤンデレ、監禁なんて好きが揃っている上に極上のヤンデレという部分に惹かれて購入。
凛太郎くんの「病み」、どうしてヒロインに執着するのか…というところが彼の独白シーンで明らかになります。
彼の背景について触れることができるシーンになっていましたし独白、モノローグが大好きなのでとても良かったです。
お話の終盤辺りで記憶を取り戻すのかなと勝手に想像していたのですが、割と序盤で記憶を取り戻すヒロイン。

彼の純粋な欲望から生まれた歪な愛情。今の凛太郎くんにはそうすることしか出来なかった痛く切ない愛の形、思いにぜひ触れてみてください。