設定からして好みだ!と思ったので購入。
舞台は近未来、とある前線基地。
主人公ウェルナーはドローンのパイロット。
で、ヒロインちゃんはメンタルケアを担当する「調整機」。
きっちりSFじゃないですか!とっても楽しみにしてました。
またこの設定が生かされているんですよ。後半は、その設定をこう使うか!とうなりました。
で、パイロットですから出撃しますし命の危機にも陥りますし怪我もします。戦闘ですからメンタルをぐちゃぐちゃにされもします。
そんなウェルナーさん、「冷徹」ってことなので表面上は不機嫌で毒舌。
でも、おなかの中はいろんなものがぐつぐつ煮えてます。わりとやばい。
この二面性を、我武さんが感情の振り幅をおさえつつ丁寧に演じてます。良い。すごく良い。
で、ヒロインちゃんが「調整」のためにいろんなところをつなげます。ストレスたまったウェルナーさんに「ゴミ箱」呼ばわりされるような職種ですから、まあ表面上はひどいことされますし言われます。近未来のお道具も使います。これがとんでもなくH.文字だけ読んでるとSMだし拷問だし絶対痛い!って感じなんですけど、聞いてると、そこに愛と情があるのが分かるんですよね。ヒロインちゃんの性癖でもあったようで、壁派としても安心して聞けました。
個人的な聞き所は、最初にヒロインちゃんとウェルナーさんが調整のためにシンクロするところ。Hシーンでもないし、状況を説明する台詞が中心なんだけれども、心拍、吐息、ため息で、ウェルナーさんが「落とされた」ことが表現されているようで、すっごく好き!でした。
BoneCageさんのハピエン。一ひねりありますが、ちゃんと、幸せになれます。SF好きにも満足のいく作品でした。