昔馴染みで仕事仲間の二人が幸せになるまでのお話。
とまあ、ざっくりまとめるとそうなんですけど。
うわさは聞いてたけど、この作品すごかったー!!!!!!!
登場人物は、どこにでもいる青年男女。職業こそカメラマンとレポーターっていう華やかな名前。でもまじめに仕事して、終わって一杯飲むのが楽しみで、明日に不安があって、親がそろそろいい年で…な、まさに「わたしたち」。引き込まれます。
主人公のガンちゃんは、彼女に惚れてることを隠さないタイプ。チャンスがあれば口説くけど、仕事優先のヒロインちゃんを尊重してそれを押し付けてこない。いる!こういう「普通の」いい男、いる!って思います。このリアルな人物造形は脚本家さんの真骨頂でしょう。
そして、演じる茶介さんの芝居がまた「普通」なんですよ。スパダリでもない特殊能力者でもない、「どこにでもいる普通の人」って、嘘くさくなく演じるのがいっとう難しい。しかも、ヒロインはもちろん「わたしたち」も惚れる魅力的な人物にしなきゃいけない。
それをほんとにリアルに演じてくださいました。ヒロインちゃんへの気持ちも、ヒロインちゃんがどんな女性かもちゃんと「見え」ました。
ガンちゃん、今日も日本のどこかでカメラまわしてるんだろうなー、幸せになっててほしいなー、って思ってます。
当然ベッドシーンもあるんですが、この二人ならこういう風になるだろうっていう、自然な手順なんですよ。ここは脚本と演出の上手さもあります。一回目と二回目の関係性の違いを出しつつ、ちゃんと官能的で、ほんとによかったです。
上質な恋愛映画のような、すごい芝居を聞きました!ありがとうございました。
ちなみに脚本の出来が良すぎて、フリーランスなどで仕事が減るかもって不安をおぼえたことがある方、そこをストレートに刺されますので、心当たりの方はお気を付けください。ストーリー上必要な展開なんですが、きつい人にはきついです。