触手ものが好きで男性向け含めさまざま読んでおります。海の触手といえばタコが思い浮かびますが、ヒーロー、イアスクくんはイソギンチャクのような細めの触手を多数使います。触手姦の良さは、人間では不可能な、軟体を生かした拘束のされ方や、一度にあらゆる箇所を責められる点が挙げられますが、今作品でも主人公カティアちゃんが絡み取られていく様子ををあらゆる角度で楽しむことができます。
カティアちゃんは触手攻めに慣れておらず、その勢いにちょっと白目をむいたりするので、人によっては少し辛そうな印象を受けるかもしれません。怖いと思う方もいらっしゃるかもしれないです。ただストーリーの全体を通してイアスクくんの多大な愛が根底に感じられるので、情事中は触手ものにありがちな可哀そうな印象は受けませんでした。確実に村の人間といるときのカティアちゃんの方が辛そうです。
カティアちゃんもまた怯えつつもイアスクくんを深く愛しており、後半の激しいシーンでは彼を労わる行為も見受けられ、芯の強さが分かる主人公らしい女の子です。
一番最後のページはその事実に衝撃を受けました。イアスクくんはカティアちゃんだけに優しいのであって、れっきとした魔物なのですね。彼の本性が垣間見れて大変良かったです。最後のコマを見た後にもう一度読み直すと、また違った視点で楽しむことができます。
ハピエンですし、ヒーローは触手を使うとはいえ本体は人型なのも、マイルドさがあってお勧めできるポイントです。
童話のような、ダークファンタジーのような美しいテイストで、楽しく読ませていただきました。お気に入りの作品です。