ほつれた毛布さんのレビュー一覧

序盤の光斗くんは異性との距離を測りかねているのか、塩めの対応をしてしまったりとどう接したらいいかわからず純粋な好意をどう受け取り消化するかと悩める青少年の姿が可愛いです。ツンデレじゃなくて心からどう接したらいいか正解がわからなくて結果塩対応になっちゃうタイプ。

年下ではあるけどバイト先では頼もしい先輩ですが普段の姿は年相応らしくて微笑ましく、彼の誕生日のサプライズの準備でヒロインからの交流が減るとドッと不安が押し寄せてきた様子。そこでヒロインへの好意を自覚するのですが、そこからの距離の詰め方、不器用だけど必死に思いを伝えよう・伝えたいとつい急ぐようにがっついてしまう姿が若さに溢れていてとても眩しくキュンとします

余談ですが光斗くんにとっての初体験の体位がまさかの〇〇〇と思うと滾りました。両思いだとわかった後、ゴ〇を買いに行くくだりが特に萌えました。光斗くん〇〇姿だからねしょうがないね

口調も行動も基本的にとても紳士的で優しいのですが神様だからなのか、常にやんわりと主導権は彼が握っている感じがします(声優さんの演技も相まって暖かくて柔らかい言動をとるので、ヒロイン限定かもですが嫌な感じや上目線な感覚はしません)

そして致すときは一切ゴ〇をつけるという感覚をお持ちでないのか、そこがある種また神様らしくて個人的に好きです。人間の尺度では測れない、”愛する”ことの原点行為だからなのだろうかというか。

元カレが全ての元凶ですがキューピッドでもあってしまうのがまた…
だけど玉藻さんの逆鱗に触れる存在なので、柔らかいのに急に硬質で冷ややかな声音で元カレに対応できるところに玉藻さんの神罰レベルの根深い怒りが見えるのも最高です。

神様からの求愛という、次元の違う重さがあるからこそお香の香りだけでなく惑わされること自体になんとか気づかないフリに徹底できるのがヒロインの恵まれた防御本能なり資質かなと感じました。少し時間がかかってもいつかちゃんと本当の意味で結ばれる時は穏便で幸せなものであるといいなあ。

玉藻さん視点の付属のSSもすごく良かったです、玉藻さんいろんな人生(神生?)歩んできたんだなあ…そしてなかなかな濃度でアグレッシブなお方でした。だからこそ本編でのヒロインの存在が彼にとってものすごく珍しい特例なのか、と心底感じました

辰巳くんは一般的な常識ツッコミ人だからこそ戸惑う、だがしかしボケ役兼好きな人(ヒロイン)が求めるなら…と体当たりでママになってくれる辰巳ママが好きすぎる作品です。関西弁だからこその臨場感もまた素晴らしい。

辰巳くんとの会話、テンポ、全てがラブコメに彩られながら楽しい可愛い面白いでお話が進んでいきます…!その最中にちゃんと気持ちが高まっていく様子も目に見えるようで合間合間にキュンとします。辰巳くんが好きな女の子を守るためにとる行動などもよくよく考えていての行動ですし本当にかっこいい、ずるい…

ヒロインも辰巳くんのツッコミを存分に活かすスーパー名ボケプレイヤーなので辰巳くんとの距離感、テンポがとても自然で心地いです(辰巳くんキラーばりのボケをかます行動にうっかり頭が行くけどちゃんと苦労もしている様子がまたなんだか好きです、助けたくなる辰巳くんの気持ちもとってもわかる)。

warm bathさんのママ(概念)は何人かいますが、それぞれ愛情深く個性的でミニヨンの店員さん全員が粒ぞろいすぎて大好きなシリーズです、辰巳(ママ)くんお幸せにな…!と書いていたら続編が出ていたので近々絶対に聴きたいと思います。ママではなく旦那さまになりたいとな…!?

笑いたい、癒されたい、愛されたい、関西弁使いのママの概念を追求・補給したい方はぜひ!

タグにある”母乳”をつけたくなるけど、出ないからなあとタグ付けに悩むのすら楽しい作品です

三重さんが双子の兄弟としてお相手(ただしこちらは泥酔している)、とのことでドキドキしながら拝聴しました。

二人の会話や見た目からして遊んでいそうだしモテそうな二人ですが、普通のプレイなり女子には飽きてしまい食指が動かないご様子なのか、たまたまとはいえ泥酔したヒロインに出くわし興味を持ちお持ち帰…ではなく体を張った介抱(それはもう手の込んだ)をしてくれます。

兄は倒錯したSめ、弟は明るくラブラブめな接し方をしてくれます。
欲を言うなら両耳で二人が各々同時にずっと何かしているシーンがもっと欲しかったなあと思いました

急遽母親から帰省しなさいとのしらせがあり故郷に戻ると母親や家族に何かあったわけではない様子はうかがえるものの、笑顔で出迎えてくれた幼馴染の誠司さん以外の村民はなぜか全く姿を現さず。

よくはわからないが言葉を濁す誠司さんにもなんとなく不穏な空気を感じ取る。とりあえず実家で寛いでいると眠気に襲われ、起きると素っ裸にされた自分は赤い縄で縛られ緊縛状態+目の前にはなぜか自分の体をまさぐる誠司さん(ジャケ絵に到着)。

時代とともに変遷して形骸化しつつ残った”儀式”という単語ほど便利で無情なものもないなと感じつつ、やることなすことは大変淫靡でございました

ヒロインを文字通り縛り付け自分のものにするために儀式を利用した誠司さんの根回しの良さ、唯一味方になってくれそうな実家の人間からの助けが全く見込めない報われなさ、絶望に塗れながらも誠司さんの愛だけは本物だからこそ救われることはないと心が不安定になっていき最終的には壊れてしまう…

家族が一切娘(ヒロイン)を顧みない(家族もこの村に染まって生きてきたから仕方ないのかも?)のだけは辛かったのですが河村さん演じる誠司さんからの愛され方、執着のされ方は総じて良いヤンデレでした

思わずジャケ買いしたのですが初体験の恋人同士、ダウナーでマイペースな物書き…と設定もお話自体も上手にはまっている凄く素敵な作品でした…!

充くんのマイペースながらどうにかして彼女に応えようと行為への試行錯誤感、彼女と関係がうまくいっているからこそ安心して聞いていられる微笑ましい応酬が可愛くてたまりませんでした。

DTだからこその失敗も幾度かあるんですが、彼女(ヒロイン)にちゃんとそれは違う、ダメ、と態度で示されても一切怒らずへこたれず「え?これダメなの?」「ごめんごめん」とちゃんと謝ったり実況しながら(ダウナーなりに)奮闘してくれます。ごまかさずにちゃんと謝る姿がまた可愛いのもポイント。

そして急に「〇〇〇になりきる」と明後日の方向の提案と、その演技中の合間に漏れる充くんの素の本音がぽろっとこぼれたりどこまで可愛いんだこの生き物…と思いながら見守っておりました。

お試しじゃなく初めてをきちんと終えた二人のその後が凄く気になるので続編をこっそり期待しております…!

水場特有のお風呂場の音の響きがリアルで、お屋敷の浴室は無茶苦茶広くて天井も高いんだろうなあ…と感じるくらい、SE関連については音の響きに奥行きを感じました。

相変わらず好き好き攻めてくれる執事二人が愛おしい作品です。
皆様がおっしゃられているようにリュカが占める(喋る)割合が多いのですが、大人しめながらも健気にマティもちゃんと愛を示してくれます。

ヴィクターくん、出会い頭に「前髪切った?」と変化に気づいて好意的に声をかけてきたりととても軽い調子の青年のように見えるけど、油断したヒロインにキスで眠りの魔法をかけるなどなかなかに計算づく。そしてまさかの魔界の自宅へとお持ち帰り。もちろん眠らせているので合意の上ではない。

『彼が得意とする眠りの魔法はキスでする方がより効果がUPする』というなんだか色っぽいような役得のような設定、ヴィクターくんの内包するヤンデレ要素であったり執着心が同時に垣間見えて彼らしくて好きです。

最初はほぼ睡〇姦だし一方通行な愛情のぶつけ方なのですがプレイの合間にヒロインに対して徹底したガチオタ行為も挟んでくるので、魔界の人だからなのか(?)モラルが完全にどっか行ってるし彼女の意思も無視しちゃってるけど、ともかく一途に愛してるんだなあ…と感じながら聴き終えました。

スイーツベリーちゃんにしか興味がない反応、他の男や魔法少女たちに対する桁違いの態度に「あ、ちゃんと病んでる」と痛感しました笑

初時さんの優しいんですが確実に変態性を秘めた演技やお声がヴィクターくんにぴったりで、タイトルに相応しい素敵な作品でした

大学の元後輩、千乃くんと一緒にボランティア帰りに彼の家にお邪魔してゆっくり過ごすのが『始まり』。

おっとりとした人の好さそうな彼の職業は想像に難くない心理カウンセラーで、とある資格取得のために催眠の勉強をしていると会話のさなかに教えてくれます。しっかりと勉強をしているのは勿論、人の心を癒すための催眠療法です。

ヒロインが催眠や暗示といった類いのものには半信半疑な反応を示した先、千乃くんは「じゃあ試してみる?」と説明を始める…のが導入となります。

SEのタイミングと心地よさ、ストーリーの収まり方、キャストさんの演技、全てがこれまでにないほどに好みな作品でした。同人音声だからこそできる編集であったり詰め方の最高峰の一つに当たる作品だと個人的に思います。



オマケのネタバレ画像や設定、資料になる補足も(目を通すかはリスナーの任意ですが)用意されており、全部を知ったときの内容の濃さといったら…!!
タイトルにあるように”千乃くんが壊しているもの、壊したいもの”が何なのか、ぜひご自身でネタバレを目にして耳にして頂きたい作品です。

あらすじを見てしっかり本編を拝聴しても、個人的にどうしても草介くんとどうにかして一緒になれないかなあと願ってしまうくらいにマシュマロ焼き太郎さんのお国言葉(楽屋裏でしっかり矯正されちゃうけど)が刺さりました。柔らかくてかわいらしい声に癒されまくりです。

ヒロインの目の前に用意された世界ではどう足掻いても一臣さん一強、絶対的覇者ゆえに二度と逃れられずに一臣さんと家庭を築いていくことになると思うのですが、一臣さんと向き合うにはヒロインはまだまだ精神的にも幼いし現実を受け止めきれられるかどうかも怪しい、ハードモードすぎる。

茶介さんのヒロイン以外の人を人とも思っていない感をお声のみで見事に表現しているおかげで一臣さんに愛される恐ろしさが際立っていて、苦労のない暮らしぶりは超約束されているのに、本当の意味での幸せを掴めないままなんだろうなあ、とこの作品の持ち味やポテンシャルや完成度が怖いです(最高に誉め言葉)。

必聴の楽屋裏トラックには無茶苦茶笑いましたし、レポ漫画のとあるトラブルを切り抜けた茶介さんの素晴らしい役者魂、音響さんのマシュマロ焼き太郎さんへの評価など作品本編以外でも見どころ(聴きどころ)満載でした