作品内容にもありますが、ホントに一切甘さがないです。ひどい事されます。
違う意味でもゾワゾワドキドキしました。
スガワラシンジさん、最初の方は自信なさげなくたびれオジサンだったのが、魔力でどんどんおかしくなっていくサマに凄みがありました...。
悪魔から授かった力で虚勢を張るシンジさんから、目(耳?)が離せなくなってしまいます。
序盤のシンジさんは、欲望に忠実でしょうがない感じですが、愛嬌がありどこか可愛らしさを覚えます。しかし、後半になるにつれて、欲にのまれた悪魔になります。ギャップ萌えなんてぬるい言葉では表せない、ハッキリ言ってとても怖いです。
トラウマレベルの展開と声、命を削ったこの悪魔の前では、何もかもが無力です。
でも、恐怖を感じながらも気持ちよくなってしまいました。トラウマは性癖の元と言いますが、本当にその通り。バランスが神がかってます。これが悪魔の力....!
凄い内容でも、やっぱり聖也さんの絡みつく声質!これが癖になってやめられなくなる。
目の前が真っ白になる様な、声の圧力が押し寄せます。押しつぶされる。声に溺れる。
男性のがなり声(?)が大好きなので、フェティシズムを刺激されました!
聖也さんの作品は、脳神経の気持ち良い所を犯していく作品も多かったですが、この音声群は頭を殴られた様な衝撃です。それが快感になるという、意図的なエラーを生み出す聖也さんの中毒ボイスは、唯一無二のエンターテイメントです。
冒頭にも記載しましたが、性的なドキドキとは違う、恐怖からくる動悸がありました。
恐怖と性的快感は相性が良いと感じているので、聖也さんのセンスと制作の精度に圧倒!
欲望絶望たっぷりのグラン・ギニョル。エピローグまでしっかり味わいました。
心の弱い私は悪魔に侵食されるのでしょうか...?もう既に悪魔の言いなりなのかもしれません。
正気度を削ってでも聴く価値ありです!
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