3mmmさんのレビュー一覧

湯町駆さんが出演している作品が聴きたくて探していたところ、イラストを担当されたaioさんの作品だったこともあって購入してみました。

私自身は踏んだり蹴ったりな学生時代だったので、あらすじが大変眩しかったです(苦笑)
でも、物語はとても良かった。

学生の時のキラキラ感と大人になった現在。
「あの頃」を大人になってから省みるって、なかなか感慨深いものです。

一昔前の少女漫画的王道ストーリーだと思いますが、あの頃はじまらなかった関係が今からはじまるというのがとても良いです。

ヒロインと佳吾くんの関係が深まっていく様子が良くて、聴いているこちらもウキウキしてしまいました。

私は兄妹ものが少し苦手だったので、「義理ならギリギリ」と思って購入しました(ギャグっぽい言い方ですけどw)。
そのため、当初の購入理由は「ビジュアル買い」の割合が大きいです。

ビジュアルの丞さん、とっても儚そうですよね。
これでいて肉食系なんですから、そこもギャップ萌えですw

親の結婚によって兄妹となり、その親が離婚したことによって兄妹関係も解消された「元・義兄妹」。
ヒロインは元義兄である丞(たすく)さんを想っていながらも、一定の距離を取り続けているところから物語がスタートします。

一方、丞さんも、彼女を憎からず想っている様子がめちゃくちゃ感じられます。
兄妹関係が解消されて会えなくなった現在でも、電話連絡を入れてくるぐらいなんですから。

私の勝手な印象なのですが、猿飛総司さんの声質や演技って「年下」「ヤンデレ」への効果が大変高いというイメージがあります。
そのため正直なところ、「年上」「病んでない」役はどうなのかなと思っていました。

…素敵でした。はい。とっても素敵な元・義兄でしたw

ヒロインの生真面目さや、関係を壊さないように彼女との距離を保つ丞さんは、「もだもだしてないで、さっさとくっついちゃえよ!」と思えるほど普通の両片思いをしています。
本当に、もだもだ感がとてもいいです。

しかし、両思いだとわかった後の丞さんは、大変肉食系ですよねw
もだもだしていた時の彼は、一体なんだったのかw

初っ端からワンナイトラブの最中でしたw

新人研修で出会っていた。ワンナイトもした。
でも、ヒロインがぜーんぜん気づかないw

黒瀬くんのオン・オフ差が激しすぎるのかもしれませんが、ヒロインちゃんとしては驚愕の事実だったでしょうね。
ヒロインちゃん、少しチョロすぎるかもw

それにしてもヒロインが非常に気の毒。
不実な男と恋愛した挙句、自分が「浮気相手」ですもん。
ヤケになってワンナイトもキメちゃいますよね。
極め付けに、そのワンナイトの相手に弱み握られるとか踏んだり蹴ったりです。

でも、ヒロインの弱みを握った黒瀬くんが、典型的な「好きな子には意地悪したい」男でした。
ありがとうございます。大変好みですw

シナリオを担当した中山酢飯さんが描く空気感が好きなうえ、CVが河村眞人さんだったので購入したのですが、本当に大正解でした!

完全ホラーな話なのかと思いきや、コメディとシリアスがいい塩梅で練り込まれています。

序盤はコメディパートが多く、ヒロインは狐神に驚かされてお漏らしするのですが、その姿を見た当の狐神も狼狽し、アワアワしながらお家に連れて行ってくれます。
「がぶ!」と驚かしておいて、なに狼狽してるんだwwww

狐神さま、めっちゃオロオロするし泣きますw
ハラスメント対策もバッチリ、老害にならないよう年寄りなりに言動に気をつけているそうですw

とはいえ、シリアスパートはなかなか切ない。
狐神である灯さんのバックグラウンドは大変気の毒です。
愛する人のために繰り返す日々に、彼はいったい何を思うのか…。

CVの五十嵐勇太さんははじめましてだったのですが、コメディパートとシリアスパート、どちらも演技がとても良くて、また別の作品でお会いしたいですね。

声の遠近感がはっきりしていて、かなり臨場感のある作りになっていると思います。
この点についてはあまり期待していなかったので、非常に良かったです。

とにかく「ヒロイン目を覚まして!」という印象が強いです。

約束の時間から8時間も過ぎているのに、それでも待ち合わせ場所で待っているヒロイン。
全然大事にされていないし、いいように扱われて、もしかすると浮気相手になってるかもしれない。
なんとなく、ヒロイン自身もわかっているんじゃないかと思うんですが、わかっていても止められないのが「恋」ってやつなでしょうね。

秋くんは、そんな彼女を放って置けなくて車で迎えにきてくれます。

秋くん、本当にいじらしいんですよね。
ヒロインのために、ぎゅっと自分の想いを押し殺している。

ヒロインのために、馬鹿野郎な彼氏の代わりをしてくれる秋くん。
ヒロインよ、目を覚ませ。
軽薄な馬鹿野郎彼氏なんか優先するな。
どう考えても、君の本当の彼氏は隣にいるんだよ…。

話し方が拙いけど、拙いのがかえってエロいし、本編の秋くんは悲しいほど不憫です。
特典はハッピーになるし、続編の予定があるのはひと安心なんですが、とにかく切ないお話です。

皇帝さんの声質が好きなので、定期的に拝聴したくなります。

陸くん、優しい幼馴染だと思いきや、長年ヒロインをカメラと盗聴器で監視してました(汗)
そんなことに気づきもしないヒロインが「気になる人ができた」と打ち明けた瞬間、優しい幼馴染の仮面が剥がれちゃいました…。

終盤のトラックを聴くと、ヤンデレ超えて狂愛レベルですよね。
いやー。好き過ぎて狂い切っていてとてもいいですw

私の印象なんですが、皇帝さんの声色って小悪魔系だなあと感じます。
この小悪魔系な声色にヤンデレを加えると、甘く妖しくエロくなる。
その上、この作品は淫語連発、サイコパスチックで圧もかけてくるので、甘く妖しくエロくて怖い(褒めている)。

脚本とCVの相乗効果で、甘く妖しくエロくて最高に怖い作品だなと思います。
激重ヤンデレが好きな人にはおすすめです。

ヒロインに好意を持っているのに、その関係性を壊したくなくて「幼なじみのやさしいお兄ちゃん」ポジションを守っている未波(みなみ)さん。
ヒロインに彼氏ができて悩みを相談されても、健気にヒロインを励ましてくれます。

完全に「もだもだシ彼」なんですが、CVの三橋渡さんの声が優し過ぎるくらい優しいので、「癒し系幼なじみのおにいちゃん」ポジジョンにぴったりです。

ある日、ヒロインに添い寝をねだられるのですが、それを利用して一気に距離を詰めてきます!

未波さん、なかなかの策士ですね。
こんなふうに優しく妖艶に絡め取られたら、ヒロインが逃げられるはずもない。

もー。お兄ちゃん。
やればできるじゃんwww
朝チュンも大変えっちで良きでした。

心がささくれ立った時に聞きたい、癒し系な作品だと思います。

最近、湯町駆さんの作品を聴きたくて購入しています。
私が拝聴した多くの作品はラブコメが多くて、いわゆる「ヤンデレ」な作品がなかったんですよ。

いやー。
怖くてびっくりしましたw
いいですね、湯町駆さんのヤンデレ。
豹変した後の怖さが最高でした。

都会から田舎に戻ってくると、いつものように優しい幼馴染が待っている。
夏のひと時を楽しく過ごして、再び都会に戻ろうと考えていたら幼馴染が重度のヤンデレで村から出られなくなってしまうって、なかなかホラーですよね。

再会時の旭くんは優しい幼馴染です。
でも、内心では、自分から離れてしまったヒロインを「裏切り者」認定しているし、一見仲良くしている村民のことも馬鹿にして、彼らの信心を利用して操っている。

本当に孤独ですよね。
されたくもない特別扱いをされて、それゆえに村からも離れられない。
全くままならない人生です。

だからこそ、特別扱いしてこないヒロインに惹かれたのも自然な流れです。

ヒロインへの迫り方が、最高に重くて怖いです。
逃さない覚悟があります。

序盤では田舎の夏らしい雰囲気で非常に癒されるのですが、それゆえに、物語が暗転した後の空気感が不穏な夏の日に変わる様が良いです。

冒頭は本当に可愛いワンちゃんですよね。
わふわふーって感じで、ヒロインに話しかけてきます。
対してヒロインは固い決意で「セフレを解消したい」と口にする。

「彼女なんて面倒でしょ」が口癖のくせに、ヒロインに対してはしっかり執着していて、お家にはヒロインが欲しがりそうな飲み物を用意しているし、早くいちゃいちゃしたい!という気持ちが爆発している。

これって、彼の中では「セフレ」じゃなくて「彼女」って認識ぽいですよね。
口に出る言葉と本心が裏腹で可愛いw

そんな彼に「セフレを解消したい」「彼氏ができた(嘘)」と口にした瞬間、可愛いワンちゃんから、男を感じさせるオスにスイッチ!
温度差がめちゃくちゃいいですね!

最近、ご縁があって恋津田蓮也さん出演の作品を聴くようになったのですが、恋津田さんの演技って、とても自然な感じがするんですよね。
作り込み過ぎていない雰囲気がとてもいいです。

主人公の誠くんの境遇が気の毒なんですよね。

超ブラックな仕事環境のせいでEDになり、彼女にも浮気をされて捨てられてしまう。
だから、めちゃくちゃ意気消沈してて暗いんですよ。元気がない。

治験とはいえ、性的不調について、恥ずかしながらも素直に語ってくれる誠くんは可愛いです。
成人男性をかわいく感じてしまうのは、CVの湯町駆さんの演技が多大な影響を与えていると感じます。
とにかく気の毒でかわいい。

でも、治験薬を飲んだ途端に発情してヒロインに襲いかかった時は、登場時の意気消沈していた気弱なかわいい青年はどこいったと思いましたw

それにしてもヒロインですよ、ヒロイン。
よく言えば仕事熱心なのかもしれませんが、ちょっと痴女っぽいなと思いましたw

シチュボって不穏な話も多いんですけど、こちらはえっちなコメディなので、めちゃくちゃ笑いました。