ハリウッドザシコシショウさんのレビュー一覧

ひつじぐもさん公式で収録風景に関するポストがありましたが、まさに書いてある通りセリフの一言目で物語の世界観にぐっと惹き込まれる、雰囲気のあるお声と演技でした。

流されて、街の景観は変わってしまって、観光で賑わっていた面影はなくて、2人の幼なじみは自分の傍にはもういなくて、だけど一緒に見下ろした景色と恋心だけは耀司の心の中にずっと在って、それは一途に変わらず存在したのではなく「過去に囚われている」ものなのがどうしようもなく切なくて悲しかったです。作品の中で「みんな進んでる、俺だけ置いていかれている」というようなニュアンスのセリフがあるのですが、その苦しそうに絞り出す声が印象に残っています。

また耀司とヒロインだけでなく、耀司ともう1人の幼なじみ・尊の関係性もドラマのあるものでした。プレリュードSSを読むとさらに補完されて面白いのですが、憧れと不安、そして裏切られた絶望と悔しさで最終的に耀司が自分を責めてしまうのもとても苦しかったです。尊の最後の一言さえ心の傷として残り続けているのだと思うと、一体耀司はどんな気持ちで思い出の町に残っていたのか想像するだけで苦しくなります。

最後は前を向いて明るく終わりますが、他の作品では類を見ないほどキャラクターの心情が伝わってきて物語の中に入り込んでしまいました。まさに聞くドラマで、これからも蝉の鳴き声を聞く度に耀司のことを考えてしまうだろうなと思いました。

まず最初のカウンセリングシーンでは落ち着いた口調でゆっくりお話してくれるので、ね、眠気が……!続く深呼吸パートでもバチバチに副交感神経が整うので、かなりリラックスできます。日常生活で緊張する場面がある際には頭の中に齋見先生を降ろすの、良いのではないでしょうか。
トラック3以降の行為のシーンで所々齋見先生の敬語が崩れるのが、先生も興奮しているのが伝わってきて個人的にグッときました。催眠を解いた瞬間告白するアグレッシブヒロインとばっさり切り捨てる先生には笑いました笑
↑こんなばっさり切り捨てて壁を作ったのに、その次の電話のトラックで口調を切り替えてプライベートっぽく接するの、ズルい………!ヒロインへの呼び方が変わっていくのも冷静さを失って我を忘れていくようでドキドキしました。
これを踏まえてのトラック6、別の先生を紹介しようとするのも、我慢できなくなっちゃうのも、「可愛い」と言ってくれるのもズルい………!!罪な男だ……と頭を抱えました。個人的には別の先生を紹介されるのをヒロインが嫌がったときの「悪い子」がMVPです!!!
特典は甘さも加わってさらにときめきました!終盤のキスシーン、必聴です。

行為は特典を含めると自慰シーン、酔って介抱からの睡姦(?)、女性優位、お目覚めフェラ、逆転、職場で声を押し殺して……と盛りだくさんです!ヒロインがノリノリなのも◎様々な手法で童貞上司を翻弄しましょう!
個人的には、職場での仕事風景のトラックがあるのですが、そこが行為時とは違い社会人としてのハキハキとした喋り方でギャップにキュンでした。

今まで聞いてきた中でも屈指のオドオド喋りで、言葉に詰まったり語尾の震えなどがすごくてかなり没入できました。ヒロインからのお仕置きと称しておねだりさせられるシーンでは特にオドオドした童貞くんを味わえます!泣きそうになりながら「お願いします……」と懇願するところはかなりグッときました。その後の暴走しちゃうトラック5も含めて二重に楽しめます。そこからのトラック6は必聴です……!

chupa様の作品といえば刺激的なシチュエーションとキャラクターのイメージがあったのですが、今回のカレとヒロインは両片思い同僚からのお付き合いのリアルな現代モノ!
トラック1での距離の探り合いや照れが混じった話し方、口説きにかかるタイミングで声色が変わるところなどときかくキュンキュンしました……!そして喋り方や笑いかけ方の質感がリアルでずっとときめきます!ちょっと拗ねたようなあざと可愛いところも100点!
そして続くトラック2、3でのいじわるな責め方も最高です!「拗ねてんだけど。」なんて可愛いこと言いながらも全然可愛くない攻撃と、職場やタクシー内と言うスリルのある環境でドキドキすること間違いなしです。
トラック4以降は最初から最後までエロたっぷり!この先はぜひご自身の耳で楽しんで、晴汰くんにイクイクレッスンしてもらいましょうーー!!

ふと「そういえば販売停止されたあの作品、結局どんな作品だったのか気になるな」と思い検索したところ販売を再開されていたので、これは運命だと思い購入しました。
私はかなりヒロインに自己投影するタイプのため、こちらも入り込んで視聴したのですが、良い意味でも悪い意味でも私の恋愛感、そしてシチュエーションボイスというものへの認識を大きく変えられました。
ヒロインも菖くんも作品の中に登場するキャラクターだとまるで思えなくて、自分の知り合いだったような、自分の同僚だったような、もしくは自分自身だったような、そんなリアルな造形でした。
視聴してから数日経ちますが、私はまだこの作品を作品として消化できていません。菖くんに出会う覚悟ができた方はぜひ聞いてみてほしいです。

シチュエーションボイスというジャンルで初めて声を出して泣きました。
明るくてあざとくてなんだか軽くて、年上のヒロインを翻弄する宙くん。序盤はずっと可愛いなーと聞いていたのですが、後半での不安だ、怖い、と泣きながら訴えてくるところでは胸が締め付けられました。どうしてこうままならないんだろう、なんでこの子はこんな思いをしなきゃいけないんだろう、そして自分はなんて無力なんだろうと悔しくなります。
物語の結末がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、受け取り方は人それぞれかと思いますが、まさしくこれはシチュエーション"ドラマ"だなという感動でした!

すっっっごくキュンキュンした……!
空知の一途さ、ひたむきさ、そしてヒロインを想う綺麗で健気な愛はまさに少女マンガのヒーローのようでした!

普通とは少し違う大学生の男女が、お互いに想い合い、結ばれていく過程がとてもドラマチックです。守りたいのに守れない、どうしようもない不甲斐なさや歯がゆさも、まだ完全には大人になりきれない大学生だからこその葛藤でそこも含めとても空知にときめいていました。

とにかくときめきたい、胸キュンしたい時にはこの作品を強くおすすめします!