長年追い求めた、理想的な飼い方が広がっていました。
ケモ系宇宙人お兄さん、ルミルフスくん。
彼に目をつけられたことを、喜ぶべきか否か。
ストレス値すらも検知できる高性能な首輪で管理され、優れた技術力によって、死ぬことすらできない体にされる。
これからの一生、個としての尊厳を奪われ続けて、永劫過ごすことが確約されました。
決して対等になることはない溺愛です。
上位存在のお気に入りになりたいと願っていましたが、ここまで破壊力があるとは思いもしませんでした。
柔らかい声で語りかけてくれるので、勘違いしそうになるけど、言動は一貫してペットに対するものです。
知能があると理解している。言葉も通じる。姿形に大きな差異はない。
けれど、私と彼には埋めようのない差が存在している。それを丁寧に丁寧に擦りこんでくれます。
人間を劣等種扱いするのも頷ける文明力や価値観の違いを、全トラックで余すことなく感じられました。
本当にありがとうございます。
SEでも大変興奮しました。
ルミ君と私の足音が違ったり、ボタンの音、扉の開閉、ホログラムや触手の出現など、細かくて目に浮かんできました。
システム音声を女性か男性かで選べるのも、ワクワクしてすごく良かったです。
真面目に考えるほど、ヒロインちゃんへの罪悪感が膨れ、心配が募るシリアスな展開なのですが、ルミ君の溺愛っぷりがそれを有耶無耶にしてくれます。
流行りものが好きな彼に飽きられたら……と思うと、身の毛がよだちました。
劣等種、頑張ります。
素敵な作品を本当にありがとうございます!!
今とても晴れやかな気持ちです!
できることなら、彼らがその後どうしているのか拝めたらと思っています!
Wahl des Genres Durch Rezensenten