泣きました。
そもそもシチュボでここまで心を揺さぶられるとは思いませんでした。せつない。苦しい。わずかでも希望があるラストであったなら…。でもその終わり方も含め、いつまでも心に残る素晴らしい作品でした。
アンドロイドであるリュウト君は今までの主人達にさんざんな目にあってきたんでしょう、すっかり自分に自信をなくし、おどおどしていて不憫。どうやらストレス発散で暴力まで受けた事がある様子。アンドロイドだからって何をしてもいいわけじゃない!ひどすぎるよ!!
今度は捨てられないようにと最初は必死なリュウト君。ヒロインを喜ばせようとしてミスしてしまい、涙ぐむ場面は抱きしめてあげたくなりました。
でもヒロインは今までの主人とは違います。怒ったりせず優しく慰め、リュウト君をまるで人間のように、大切に扱ってくれます。ヒロインの優しさに触れるうち、リュウト君も徐々に明るい表情や笑顔をみせてくれるのが嬉しい。2人は心を通わせていき、次第に恋人同士のような甘い生活が始まります。
が、そこからの展開が…。なぜ幸せな時間は長く続かないの?? ああああああ
終盤、いつになくわがままを言うリュウト君の気持ちを考えると胸が苦しい…。そこからの最後のリュウト君の語りはぜひ実際に聴いてほしい。演じる彩和矢さんのお芝居に胸がギューッと締め付けられます。彼がヒロインによって本当の愛を知り、暖かな気持ちで満たされていた事を願わずにいられません。ハッピーエンドとは言えませんが、切なくも美しい物語なので、ぜひたくさんの人に聴いていただきたいです。
ありがたいことにフリトあり。いつも元気な彩和矢さんも、今回は作品に寄り添いしっとりしたトーンです。初回の聴き終わり直後のやるせない気持ちを、そっと包み込んでくれるようでした。
ところで私がこの作品を知った時には特典が終了してたんですが、有料で全然いいんで発売してくれません?無理かなぁ。