・和製ホラーですが、作中(現代)で明確に呪い○される人や動物はいません。(呪い関係なく?流○してしまったり亡くなる方はいる)
・綜次郎と佐羽以外のキャラ、カップルの濡れ場がありますが二人絡みのスワッピングはありません
・圧倒的にハッピーエンドです
是非読んでいただきたい作品なので不安材料になるところを先にネタバレさせていただきました。
以下が個人的な感想です。
主人公の綜次郎さんと佐羽ちゃんが本当に素敵なキャラで、特に綜次郎が佐羽を想う故の行動や吹っ切れたあとのベタ甘なところがとても良いです。
吹っ切れる前から佐羽に甘々なところはだだ漏れているのですが(佐羽が来たらすぐにタバコを消したりお膝に座らせたり不安そうな彼女の手を握ってあげていたり、志望校も変えている?)、自分や家から遠ざけるのではなく傍で護る決意をしたあとの蔵でのいちゃいちゃが本当に可愛い。
佐羽の恋心にも気付いているし自分の気持ちも自覚してるのに、彼女をコトリバコを巡る儀式から遠ざける為に素っ気無くしたり、色々我慢してきた綜次郎。
そんな彼のタガが外れたあとの子作りえっちは獣のようで、絡み合う肉感の生々しさと絵の美しさの迫力に気圧されます。
処女に初手その激しさを……?!となりますが、もしかして綜次郎さんも童貞なのかな?儀式の説明の箇所の「佐羽以外の女性と…」はそういうことなのでは?等、深読みしてしまいます。
我慢しきれずにファーストキスを奪っちゃったり、教育の練習の掟破っちゃったり、相手を想ってオナニーしちゃってたり、互いに大好きなのを隠せていない甘切ない前半と、覚悟の決まった後半の甘々子作りで何粒も美味しい。
綜次郎さんが眼鏡をかけ始めた時期や一人称の変化のタイミングに気付いたり、悪役?っぽい立ち位置の当主様も家を守るために妾を沢山持ったのかなとか(桜子さんを労る情のある方だということもわかります)、色々と新しい発見があります。