アマチュア楽団存続のため、新管理人を快楽で繋ぎ留めようとする男たちの話。

とある社長が豊潤な財力で所持していた、35才以下の優秀なアマチュア演奏者のみを集めた「春風楽団」が、社長亡きあと存続の危機に陥る。
新しく楽団の管理人としてやってきた23才の紬希(つむぎ)は、社長の娘。小さな体だが豊満な胸をした彼女に惹かれた指揮者の陸斗(りくと)は、楽団のスポンサーを見つけてくるかわりに彼女を抱かせてくれと懇願する。
気弱な紬希は断り切れずに陸斗と肉体的関係を持つが、彼女が本当に好きなのはコンサートマスターでヴァイオリニストの瑛士(えいじ)。
陸斗との中毒的な快楽に呑まれることにおびえた紬希は、1ヶ月間、楽団員と顔を合わせずに過ごしたのち、スポンサーの要請を受けて隣県での演奏会に出向い夜、部屋を訪れた瑛士に突然告白される。
喜ぶまま瑛士を受け入れて甘く抱かれた翌朝、管理人である紬希を快楽で縛ってしまえば楽団解体にならないと考える陸斗まで混じって、紬希は2人に同時に攻められることになるのだった。

約2万字。読了目安時間…約45分。2019年5月に執筆したものを加筆修正。