身売りを決意したお嬢様は信頼していた執事に「閨の手解き」と称して快楽調教されてしまいました

【あらすじ】

　財政難に陥った自領の民と家族を救うため、あなたは身売りをして金銭を得ることを決意する。
　どうせ皆平民になるのだから、と、ついに両親の説得に成功したあなたは、長年仕えてくれている執事にこのことを報告するが、そのためには二つの条件があると突き付けられた。

　一つ。奉公先は執事が決めること。
　二つ。閨の手解きをさせてほしいこと。

　身売りを決意こそしたものの、性行為どころか知識すらろくになかったあなたは、執事の申し出を受け入れる。

　一日、また一日とゆっくりと時間を掛け、一つずつ性のいろはを教え込まれていくあなた。

　執事によって快楽を教え込まれたあなたは、時間が経つごとに彼から与えられる快楽を忘れることができずに溺れていくことに――……。

【登場人物】
○スウェン・オールディン(51)
　お嬢様(あなた)が生まれる前からザイアス家に仕える執事。
　お嬢様が成長していくにつれて、心惹かれていくも自分の気持ちは墓場まで持っていくつもりだった。
　財政難に陥った直後にお嬢様から「身売りをする」と聞かされ、主人や奥方と共に一度はお嬢様の説得を成功させたものの、二度目の説得に失敗。
　せめてお嬢様が少しでも苦しまないように、と閨の手解きを提案した。
　全てが自分の計画通りの中で、お嬢様が予期せぬ行動に出たことをきっかけに、彼は再び気持ちを閉じ込めてしまいそうになるが……?

○あなた(作中の「私」/お嬢様)(19)
　ザイアス家領主の一人娘で未婚。
　ザイアス家が財政難に陥ったことをきっかけに既に決まっていた婚約を破棄され、その後の縁談も進まず、行き遅れとなってしまう。
　その立場を活かして身売りをして家族と領民の移住費用を得ようと無茶な計画を立てた。
　性的知識はほぼ皆無で、スウェンの手解きをされることで、性的に相手を満足させる知識を得た。
　財政難に陥ったことをきっかけに自立を強要されたせいか、貴族社会では爪弾きとなってしまう。
　自立し、物事に立ち向かおうとする性格のせいか無茶な計画を立て、ついに自己犠牲の道を選ぶこととなり、あなたの人生が変わっていく。