比翼連理の致命傷

○あらすじ

新卒入社の貴方が勤めていた会社の経営が傾き始めて三ヶ月。経営困難の要因は、自社の最大の取引相手であり、依存先でもあった得意先の企業が、急遽自社への融資を打ち切った事であった。
貴方はかつての組織体制から目も当てられなくなった状態の会社内で、「会社のお荷物」のレッテルを張られ、パワハラに近い行為を受けては、精神を疲弊させつつも、会社に通い続けていた。

そんな生活が続いていた、ある日の夜更け。貴方は会社からの帰り道に、踏切の電車に突っ込んで自殺しようとする青年に立ち会ってしまい、咄嗟にその青年を助けてしまう。
青年は錯乱し、暴れた状態であったので、貴方はその場で救急車を呼び、その場を素早く立ち去った。

しかし、その出来事から一週間後。
会社終わり、貴方が何時もの様に一人暮らしのマンションに帰宅すると、あの時踏切前で助けた青年が、部屋の中に侵入している。怖くなって逃げようとする貴方に、青年は「一週間ストーカーをし、貴方の何もかもを掌握した」と告げては、貴方への異常な依存心と執着、そして愛を語り、「断られたらここから飛び降りて死ぬ」とベランダの柵から身を乗り出し、貴方に同居を迫る。

「あの時。君が助けてくれると思ったから、飛び込んだ」

そう言って微笑む死にたがりの青年との、歪でありながらも甘やかな同居生活の行方は――。



○キャラクター説明

蜂宮　縁(はちみや　よすが)　CV:麻生修也
ヒロインの帰り道にある踏切の前で、電車に突っ込んで自殺を図ろうとしていた美青年。
自分を救ってくれたヒロインを「女神」と崇めては、どっぷりと依存する傾向をみせる。

勉(つとむ)　声なし
貴方の実弟。三年前、未成年の少年達が飲酒運転していた車に轢かれ、貴方の目の前で命を落とす。享年23歳。

ヒロイン　声なし
数年前に新卒入社した会社員。職場では下っ端であり、いつ首を切られてもおかしくない状態。仕事の遅さ・至らなさを毎日の残業でカバーしている。
田舎に住む両親に毎月仕送りをし、家計を支えている。

(総再生時間:1時間49分)



○制作情報

キャスト:麻生修也様
シナリオ:凶兎凶様
イラスト:玖森様
ロゴ:IMOVEL様
監督:神流

制作:タンザナイト