可愛い後輩に手を咬まれる

神崎修司。
あなたと同じ居酒屋でバイトをしている後輩。
男女問わず友人が多くいる、カースト上位の男子大学生。
そんな人間はカースト下位のことなんて気にも留めてないと思っていたが、彼はやたらとあなたに懐いていた。
どうやら、純粋に慕ってくれているようだ。
住む世界が違う自分相手に恋愛感情なんて芽生えるはずがないと確信していたあなたは、バイト仲間として彼と交流を続けていたのだが……。

「さっき、神崎くんだから大丈夫ーとか言ってたけど……よく見てください」
「目の前にいるのは愛らしいわんこじゃなくて、立派な成人男性だってこと」

ある日、神崎はこれまでと違う表情であなたに迫る。
あなたには恋人がいると知っているはずなのに、気にするそぶりも一切なく。

「実は、今日は関係をちょっと強引に進展させるつもりで来たんです」
「心がダメなら先に身体から落とすっていうのも、アリだよなーと思って」

可愛らしい後輩だった彼が突然、あなたの前で牙を見せた。

「散々待ったので、待ては出来ません」
「可愛げのある後輩を演じるのも、もう飽きました」