マンドラゴラの娘

  • マンドラゴラの娘 [ロールシャッハテストB]
{{ swiper.realIndex + 1 }} / {{ items.length }}
マンドラゴラの娘 [ロールシャッハテストB]
Ngày phát hành 29/11/2022
Tác giả まさみ
Tranh minh họa 宮菜 / ハルキ
Độ tuổi chỉ định
Tất cả độ tuổi
Định dạng tác phẩm
Định dạng tệp tin
PDF
Ngôn ngữ được hỗ trợ
Đếm trang 11
Thể loại
Dung lượng tệp
288,26KB

Nội dung tác phẩm

あらすじ

植物学者の父親と大きな屋敷に暮らす13歳の少女、ミラ。

学校へ行くのを禁じられ退屈していたミラは庭師見習いの少年・デュークと仲良くなるが、ある日突然彼が蒸発。

「裏庭の温室に行ってはいけないよ」

父の戒めに隠されたおぞましい秘密とは。

(ホラー/洋風)
本編は主人公ミラの一人称視点、日記風に進みます。

イラスト:ハルキ様(@haruki_358) 宮菜様

作者Twitterアカウント @wKoxaUr47xGeAZy
(作品の裏話や情報を更新しています)

本文サンプル

3月2日 晴れ
お屋敷に庭師見習いの男の子が来た。名前はデューク。
自己紹介の時にガチガチに緊張しているのがおかしくて、うっかり吹き出しちゃった。

3月5日 曇り
休み時間、デュークに声をかけた。最初はしどろもどろだったけど、お喋りしてるうちに緊張が解けたのか、色んなことを話してくれたわ。
デュークは5人兄弟の一番上。
本当は学校に行きたいのに、家が貧しくて叶わないのですって。
私も同じ、学校に行きたいと再三お父様に掛け合っても許してもらえない。理由はよくわからない。
なんだかデュークが他人とは思えなくて、勉強を教えてあげると切り出していた。
デュークは恐縮していたけれど、結局知識欲が勝ったみたいで、「よろしくおねげぇします」と呟いた。

3月20日 晴れ
デュークは勉強熱心で物覚えもよかった。教材は地下室から持ってきた古新聞。
今日見ていたのは13年前の記事。お父様の写真が一面に掲載されてる。
「旦那様だ」
「今よりちょっと若いでしょ」
見出しを指して読み上げるように促す。
「えぇと……『アルベール・ロノン博士、新種の植物を発見。品種改良に成功か?』」
「よくできました」
「なんもなんも」
小さく拍手すれば頭をかいて照れる。
わざわざこの新聞を選んだのは、お父様の偉業を自慢したい気持ちがあったから。
デュークが不思議そうな顔をする。
「ここに書いてある新しい植物、お嬢さんは見たことあんべか」
「たぶん奥の温室にあるんじゃないかしら」
「立ち入り禁止の?」
私達が住む屋敷には、秘密の花園もとい秘密の温室がある。裏庭の一番奥、そこに入れるのはお父様だけ。
毒のある植物を育ててるから危険だって。
「世界には私達が想像もできないような植物があるの。虫を食べる花、閉じ込めて溶かす花、夜になると光る花……お父様は世界中から珍しい花を集めて、奥の温室で株を増やしているの。その子たちは温度や湿度、光の量にとっても敏感だから、ちゃんと管理してないとすぐ枯れちゃうんですって」
「子たちって、人間みたいだがや」
「兄弟みたいなものだもの」
お父様はよく言っていた、植物には人間の言葉がわかると。
音楽を聞かせると葉が瑞々しくなり、生命力を増すのが証拠。
私も日々体感している。
「デュークも奥の温室には行っちゃだめ、お父様にバレたら大変」
「でも……夜光る花は見てみたいべ……」
「気持ちはわかるわ。ロマンチックよね」
「お嬢さんにやる」
「えっ」
デュークは耳まで真っ赤。
なんだか気まずくて、古新聞をデュークに押し付けて腰を浮かす。
「あげるから予習しといて。わからない文章があったら聞いてね、代わりに読んであげる」
デュークは丁寧にお礼を言い、小さく折り畳んだ古新聞をコートの懐に入れた。

4月4日 晴れ
朝、お父様と散策。
「最近庭師の子と仲良くしているそうだね」
「デューク?とってもいい子よ」
「はしたないまねをしてはいけないよ、男の子とは節度をもって付き合いたまえ」
お父様と手を繋いで、デューク達が剪定した庭を歩く。
言い出すなら今しかない。
覚悟を決めて顔を上げる。
「私学校に行きたい」
お父様が立ち止まる。
「またか」
「学校へ行けば女の子のお友達もできるし、もっと沢山学べるわ」
「私の授業では不満かい?」
「そんなことはないけれど……」
お父様の過保護は少々度が過ぎている。
お母様が死んでから忘れ形見で生き写しの私に依存して、どこへ行くにも付いてくる。
馬車で出る時も必ず付き添うし、正直息苦しい。
「ミラ、こっちに来なさい」
後ろ手を組んでごねる私にお父様が向き直り、限りなく優しい声で招く。
言われるがまま近付けば、私の手を引いて四阿に引きずり込む。
「私はお前の為を思って言ってるんだ。外の世界は危険で怖い所だ、大人になるまで出したくない」
「もうおとなよ」
じれて叫べば、途端に怖い顔になる。
「証明してみなさい」
今さら引き下がれない。
勇を鼓してドロワーズを引きずり下ろし、スカートの裾をゆっくりたくし上げていく。
羞恥で顔が燃える。

イラスト:ハルキ様

マンドラゴラの娘 [ロールシャッハテストB]

イラスト:宮菜様

マンドラゴラの娘 [ロールシャッハテストB]

NhómDanh sách các tác phẩm

Xem thêm tác phẩm

Tác phẩm đang được bán

Những người đã mua sản phẩm này cũng đã mua

Các tác phẩm đã tìm gần đây