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橙の花が枯れる日

  • 橙の花が枯れる日 [トラウマバーゲン]
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橙の花が枯れる日 [トラウマバーゲン]
판매일 2024년 03월 30일
시리즈명 トラウマブラザーズ
시나리오 電子レンジOK
성우 Flat.
음악 Flat.
연령 지정
전연령
작품 형식
파일 형식
MP3
기타
대응 언어
장르
파일 용량
108.7MB

작품 내용

終の道は独り。

橙の花が枯れる日 [トラウマバーゲン]

死は、誰にでも必ず訪れる。
それが、いつになるか、想像はできても予測はできない。
こんなにも、あっけなく、近くにあるのに。
それが悲劇なのか、救いなのか、偶然なのか、必然なのか。

──あなたは、生きたいのか、死にたいのか。

注意事項(必ずお読みください)

本作品は、「看取られ」を体験する音声です。

以下の内容が含まれます。

・「死ね」などの強い罵倒
・近親者からの虐○を想起させる表現
・聴き手の死亡が予測される表現

これらの内容に不快感を覚える方は、視聴をお控えください。
「聴き手」の死に際に、優しい言葉をかけられることは、ほとんどありません。
エンディングは2種類ありますが、どちらもハッピーエンドではありません。
また、

・日常的に希死念慮のある方
・近親者とのトラブルにトラウマのある方
・死に対する、非常に強い恐怖のある方

こちらの項目に該当する方は、ご視聴の際に十分ご注意いただき、

・不安が強くなる
・動悸や息苦しさ

等の症状を感じましたら、すぐに再生を中止し、休憩を取るようにしてください。
本作品の視聴に際して生じた不利益に対し、当サークルでは責任を負いかねます。

橙の花が枯れる日 [トラウマバーゲン]

橙の花が枯れる日 [トラウマバーゲン]

気がついたら、病院のベッドの上だった。

体が動かない。指の一本も動かない。
声も出せない。瞼を開くこともできない。
肌の感覚すら、ほとんどない。

時々聞こえてくる、お医者さんや看護師さんの声。
「意識はありますか」と聞かれても、返事をする手段はなかった。
お兄ちゃんの声が聞こえる。お医者さんと話している。
どうやら、私は事故に遭ったらしい。

治療には時間がかかる。
お金もかかる。
助かるかどうかもわからない。
でも、体はかろうじて、生きようとしていた。

だけど、そんな抵抗もむなしく、命は突然終わる。

「その日」が来た。

トラックリスト

エンディングは2種類ございます。
少しだけ救われたい方は「4a」を、突き放されたい方は「4b」をお聴きください。

◆トラック1「宣告」(04:45)
半年にわたる延命治療。
私に「助からない」と告げたのは兄だった。
もうすぐ、私は死ぬらしい。
そんな私に兄は、ぽつり、ぽつりと言葉を残し始める。
残酷でも、正直な言葉を。
「死ぬのか おまえ…… ざまあみろだよ……」

◆トラック2「懐古」(13:22)
死を宣告されてから、兄は毎日足を運んでくれる。
私たちのこれまでを、振り返るように。
兄の言葉に、返事すらできない私に、言葉を残す。
実感の無いわたしたちの上を、時間が通り過ぎていく。
「おまえだけが、楽になっちゃうの、むかつく」

◆トラック3「限界」(12:09)
いつ死んでもおかしくないのに、呼吸を続ける私に、兄は苛立っていた。
どれだけ心で謝っても、伝わることはない。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
本当の無力を、実感するしかなかった。
「僕の今までの時間返せよっ……!」

◆トラック4a「手の温もり」(08:21)
いよいよ、もう終わりだということがわかる。
言葉とかではなく実感する。今日がその日だ。
駆けつけた兄は泣きながら、泣きながら……
怒りとも後悔ともつかない何かをぶつけてくる。
だけど最後には手を握ってくれた。
もう感覚なんてないのに、すこしだけ、あたたかかった。
「おやすみ。……いってらっしゃい」

◆トラック4b「動かない体と」(06:23)
私が死ぬ日が来た。
兄の様子は、いつもと同じだった。
でも、やっと終わる。やっと終わるんだ。
兄と私の気持ちが同じかどうかはわからない。
でも、確かに離れていくのがわかった。
ああ、これが、「そう」か。
「苦しくないところに行きなさい。ひとりで」

総再生時間 45:03

◆主題歌「病巣」
作曲:Flat.
作詞:電子レンジOK

CV:Flat.
シナリオ:電子レンジOK
制作:トラウマバーゲン

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