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・最初は穏やかながらもはっきりとした心地よい語りかけが、だんだんとよりゆっくりとした微かなウィスパーボイスへ。緩やかなテンション変化があります。
・お布団でのもぞもぞや耳元でのささやき声など、バイノーラルならではの距離感。
・労いや惜しみない愛情のこもった言葉の数々。羊にまつわるエピソードなど募集されていた台詞も素敵ですし、それが自然に一つの作品として構成されています。
・冒頭に英語で羊を数える部分があります。英語で数える声の響きと、日本語で数える声の響きが味わえます。
・Butterfly Dreamの作品は一作ごとに違います。(例えば耳かきの音の種類や音圧など)琴音さんの卵を割って溶いて焼くきびきびとした姿や、耳の奥から耳垢をサルベージするときの慎重な語りかけと絶妙な音だったり、紗雪ちゃんの寡黙だけど周りをよく捉えていて控えめだけどさらりと最大瞬間風速な愛情表現だったり、対して瑠璃子ちゃんは直球で、膝枕に頭を載せるときの音が一番丁寧で長めで音が近かったり、Reposerでは優子さんの傾聴がしみいったり香乃ちゃんの遠慮のないいじわる可愛いだったり瞳さんは気がつく分苦労してるだろうなだったり、でも三人のお店やお店の外での人間模様が楽しかったり、環境音がこれまでと較べて控えめな印象で施術の音と声優さんの演技に重点が置かれてるようだったり。すべてに共通するのは浅見さんの「音」での表現・配置意図、創意工夫、試行錯誤や登場人物への愛情の結晶が散りばめられていることです。