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毎日ではないが、私は日常的に、この作品を再生する。
家事、勉強、睡眠。あらゆる場面で。

この作品は、あなたを満たすものではない。
この作品は、あなたを癒やすものではない。
けれど、この作品は、あなたに付き添ってくれるものだ。

30分区切りの環境音。種類は色々。
メイドさんの作業内容+周囲の環境音の組み合わせが豊富なのが大変良い。
この多様さが、作業用音声にシチュを求めたいオタクにうってつけである。

私のお気に入りは「料理する音」系に合わせ、私もお茶を淹れたり夕食の支度をすることだ。二人でご飯の支度、楽しいね。嬉しいね。
私が勉強をしている横で、書き物作業をしているメイドさんが居るというシチュも大変良い。青春かな?青春だったわ。好き。
あっでもメイドさん今ちょっと頭が船を漕いでる。
仕方ないなぁ、後でお茶を淹れてあげよう…なんて思いながら、私自身の作業の手は、程よい集中力を発揮してくれる。
一緒に居てくれてありがとう、メイドさん。

ASMRという名目で売られている多くのシチュエーションボイスに対して、これ程に「環境音としてのASMR」に注力した作品は珍しいように思う。
だからこそ、ナチュラルな「女の子が側に居て一緒に暮らしてる日常」感が際立つ。ここが、他の作業用環境音が主体の作品との差別点となる。

耳かきなどの「甘すぎるラブラブシチュ」ではない。日常感が大事なのだ。
虚構的ではなく、極めて現実的な虚構なのだ。

作業用音声という点に着目した開発者さん。
絶妙な空気感を演出した音響編集者さん。
絶妙にダルそうだけど仕事はやる、そんなメイドさんに命を吹き込んだ眠音りまさん。
この作品に携わった人達に感謝を込めて、このレビューを投稿する次第です。

余談だが、眠音りまさんの演技も良好だ。
名前の通りの「眠そうな声」は好みが分かれるところだが、それを生かしたダウナー系演技、意地の悪そうな少女の演技などは注目に値する。応援して文字数