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「【百合体験】Baby Blue -おとなの制服デート-【CV:稗田寧々】」 へのレビュー

    • 2024年01月02日
      レビュアーオススメ!
      SukeraSonoは一貫して、聞き手を女性主人公としたミミクリ的な
      音だけで感情を生み出すことを行っている。

      これは本サークルのナツトリップのイントロから芽を出しはじめ
      イルミラージュ・ソーダで結実し
      その後も春溶 miona afterなどで断片的に語られてきたことだ。

      Baby blueはそれらと同じく
      ASMRという表現技法から一歩進んだ……
      誤解を恐れずに言うなら脳への刺激ではなく、感情への刺激に近い。

      今作はASMRを聴いているというより
      音楽を聴いている感覚に近い。

      第0話からヒロインの早乙女朱花はあなたに語りかける。
      目の前にいるのではなく
      そばにいないあなたへ詩を歌うように。

      彼女の声から生まれる感情は
      あなたを優しい気持ちにさせてくれる。そして少し、こわくもある。
      ただそれは、未来へのちょっとした不安であって
      過去の後悔ではないのだと感じた。

      私はさっそくこの声に恋をした。稗田寧々氏の
      第1話の物とはまた違った、夢の中のような声の響きに。

      さて、第1話でさっそく面白いのは
      視点が扉を挟んであなた→朱花→あなたとなるところだ。
      これは視点固定で描くASMRのセオリーから外れているのだが
      だからこそ面白い。
      朱花があなたを待ち遠しく思っているのが伝わってくるし
      そこから描かれる音が、あなたの感情ということも分かる。

      彼女の声を聴いていると優しい気持ちになるし
      そこから溢れるサウンドが、私の心を表しているようにも感じる。

      現実には存在しない音が
      現実を補強するのは面白い体験だ。
      フィクションだからこそのリアルは
      これこそ百合音声作品に求めていたもので
      すとんと腑に落ちたようだった。

      聴いた当初、小難しい印象を抱いたBaby blue。
      しかし、早乙女朱花とあなたの日常を
      どこまでも純粋に描いたからこその音の数々であり
      あなたにはエモさを感じる心さえあればいい。

      もし、彼女の声にいざなわれたのなら
      そのまま手を引かれてみませんか?

      7人が役に立ったと答えています

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