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事前にネタバレ有りとしていますが、再度注意!

はつこいリターンズ!シリーズはヒロインが複数おり、彼女らのやり直しが描かれると公式で明かされています(一作品につき一人ずつ物語が展開していく)。

つまり、一人のヒロインの願いによって他のヒロインとの過去現在未来が消えてしまう可能性が示唆されているのです。
これは作品としてはかなり衝撃的な内容で、物語上で手渡される手紙を読んだ上で自分自身との関係を決めてほしい(本編終了後におまけトラックを聴いてほしい)と、わざわざ明言されるのがとても新しいと感じました。

このおかげで、音声作品では今までなしえなかった種類の没入感が生まれています。
音声作品でヒロインと恋人になる/ならないの選択があるのはとても面白く、かつ攻めた試みだと思いました。

今作のヒロインである雛桜ひよりちゃんは、明るくノリが良さそうな幼馴染ギャルといった印象ですが、一周目で女の子同士であるという恐れから告白できなかったと語るなど、気弱な部分も持ち合わせています。
ただし、その片思いを三年以上も持ち続け、ついには神様に祈って時間を巻き戻してしまうという様に、幼馴染の主人公に対してとても重い感情を持っている女の子だと感じました。

声の担当である、立花日菜さんの明るい雰囲気と重く暗い雰囲気が混ざりあった声は、その雛桜ひよりちゃんの声にとても馴染んでいました。
ちょっと病み(闇)が入ってるキャラがとても似合う声優さんだと個人的には思っています。

あと2作品発売の予定ですが、これからどのように物語が展開していくのかとても楽しみなシリーズです。