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○ はじめに
まず、声優の羊宮妃那さんのファンの方は、有無を言わさずに購入しましょう。今般、活躍の場を着実に広げる現在注目を集める声優であるためご存知の方も少なくないでしょう。
次に、特にファンではないけど…、という方は以下を一読してください。

○脚本の魅力
ヒロインは最近ありがちな「オタクに優しいギャル」です。ご都合主義の極みと言われれば、そう言わざるを得ない存在です。
そうであったとしても、それがゆえの魅力、即ち没入感があると指摘しておきたいと思います。
同じ趣味をもつギャルとのアキバでデート、カラオケでのアフレコ体験、とどめは告白です。ステップアップするかのような脚本は、トラックを追うごとに没入感を高める一方です。
また、「ギャル」という存在ではありますが、根は素直で真摯です。努力することの価値をよく分かっています。また、フランクな口ぶりでありながら、礼節を弁えてもいます。告白するときのドギマギする様は愛らしいです。
いい子です、とってもいい子です。
このことが羊宮妃那さんのCVと相俟って魅力的なものにしています。

◯CVの魅力
CVの羊宮妃那さんは癒し系の声に定評があるため、それとは対蹠的なギャルの声をどうするのか気になるところでした。
そこはやはりプロでした。脚本から浮かび上がるギャルという外見だけでは判断できない、根の誠実さや可愛げを上手に表現されていました。
軽い感じの雰囲気と好きなことを話すときの雰囲気(オタク特有の早口というやつですね)のメリハリが的確ですし、戸惑ったときの吐息や緩急も絶妙でした。
ちなみに、個人的にはトラック8の告白シーンは必聴です。
戸惑いと喜び、合間合間で漏れる吐息とこれほどキャラクターの魅力を高める演技力には感嘆するのほかないでしょう。
羊宮妃那さんの面目躍如、これに尽きます。

○まとめ
皆まで言わずに、カートに入れるべし。