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「【百合体験】Baby Blue -おとなの制服デート-【CV:稗田寧々】」 へのレビュー

    • 2024年01月23日
      レビュアーオススメ!
      『イルミラージュ・ソーダ』からSukeraSonoの作品に入り、現代日本の20代社会人カップルの制服デートという設定で北島とわさんのサウンドメイクがどのようなものになっているのか注目していました。
      朗読的なつぶやきや、台詞の熱を持った声が浮かびあがって消えていく、そんな第0話のモノローグは音 - 音楽 - 声の境界を探っていくようで、美しさに心が奪われつつ期待感が高まります。
      普段は2人を見守る第三者視点になる視聴スタイルなのですが、ストーリーに入った第1話での稗田寧々さんの演技や2人のやりとり(特にボイスメッセージでふざけるシーン)に、自然に「私」に感情移入し、あまりの愛おしさに涙が出てしまったほど、ささやかな幸せの描写が美しい脚本です。
      タイトルにもなっている朱花と「私」の制服デートでは、制服姿にテンションが上がったり、プリクラで少しいちゃいちゃしたり、カフェで出会いや将来に想いを馳せたり──こうして文字に起こすだけでは、例えば2人の関係や結びつきがわかりやすくドラマチックに変化するような、ある種のハプニングが起こるわけではないように感じます。
      しかし、物語には常に幻想的な音がじっと待っていて、朱花や「私」の感情とともにめくるめいて、シネマティックに耳を楽しませます。
      稗田寧々さんの演技は生っぽいバランスがたまらなく、また「私」を愛おしく思う気持ちがとても伝わってきます。
      キラキラしてなくたって、なんてことのない日常や生活の営みというものに価値があるという人間の普遍的な美しさを、「聴く」という体験を通して確かめることができたと感じます。
      期待以上の素晴らしい作品なので、ぜひ作品に関するキーワードどれか1つでも気になった方におすすめしたい作品です。

      1人が役に立ったと答えています

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